内容説明
本書を読んで、なんだかお酒が飲みたくなってくだされば、本望です。酒と酒飲みを愛する方へ。人気歌人の最新痛飲エッセイ集。
目次
三歳の初体験
バー「幻の桜」
燗酒の豊かさ
まぼろしの泡盛
偽シャンパン
ビールの個性
バーカウンター
酒を讃むる歌
ワイン小道具
海を渡る八海山〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しの
17
俵万智さんのお酒に関するあれこれを記したエッセイ集。一編二ページ構成なので一日十五編ずつ読み進めた。始めの方は「お酒の世界も深いんだなぁ」とただ感心していたのが、いつの間にやらちょっと良いカマンベールチーズをお供に冷蔵庫に眠っていたサングリアを開けている。そういえば去年末に作った蜜柑酒もそろそろ飲み頃だ。今まであまりお酒の美味しさがわからなかったが、知った上で飲んでみるとかなり味わい深い。悪酔いはしない性質なのでこれを機にちょっと詳しくなってみるのも良いかもしれない。アイスワイン、象鼻杯、シェリーに興味。2015/04/05
gill
10
酒好きによる酒好きのためのエッセイ集ですね!俵万智さんの流麗な筆致と膨大な取材・経験で綴られる濃密な一冊でした.お酒を飲みながらのんびり楽しく読みましたが,まるで酒好きの知人との飲みながら話しているように楽しかったです.本作で登場した椰子酒,一度飲んでみたいものです.2015/08/13
あんみつ姫
8
万智さんに更に親近感が湧きました。 『百人一酒』という題名、ウマイなぁ〜。さすがです!2023/05/02
しらたま
7
お酒に関するエピソードをつめこんだエッセイ。見開き1ページに1話が収まってスルスル読めるし、なんと言ってもお酒が飲みたくなる。俵さんは相当なこだわりを持って、かなり飲んでいるなぁ笑 今は気軽にお店やバーに行けないけど、行けるようになったときの楽しみとしておきます。2021/01/22
mawaji
6
大学の友人のオススメで手に取りました。コロナ以降出歩かなくなりましたが、かつての飲酒の日々を懐かしく思い浮かべつつ読みました。偽シャンパンは暑い夏の休日の昼酒に飲んだものですが、ウィーンのカフェにもGespritzerというメニューであったような。酒を讃むる歌では町田康「しらふで生きる」を思い出してしまった。有明の珍味「わけのしんのす」はひじょうに理解しやすいネーミングですが食べものの名前にするとは…。ゴールデン街のクラクラは、坂口三千代さんのお店、まだあったんだっけ?! と大いに勘違いしてしまいました。2021/09/19