内容説明
日本語能力が低い子どもは、文章だけでなく、コミュニケーションにおいても理解力が低い。子どもがこの先、どれだけのハードルを乗り越えていくかは、日本語能力の高さによって決まるといっても過言ではない。今日から実践できる親子で楽しむトレーニング・メソッド。
目次
第1章 子どもの「ゴールデン・エイジ」を逃さない
第2章 力強い日本語を子どもにぶつける
第3章 「読み」トレーニングの実践
第4章 「書き」の基礎を教える
第5章 斎藤メソッド・実況中継
著者等紹介
斎藤孝[サイトウタカシ]
1960年、静岡生まれ、東京大学法学部卒業。同大学大学院教育学研究科博士課程を経て、現在明治大学文学部助教授。専攻は教育学・身体論。教職課程で中高教員を養成。主な著書に『宮沢賢治という身体』(98年宮沢賢治奨励賞受賞)など。また小学4~6年生対象の塾「斎藤メソッド」を主宰
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サルビア
12
子どもの日本語力をつけるために、良い文章をたくさん与える、読み聞かせることがたいせつなのだなと思いました。子どもに読み聞かせるお話のどれもが良い話だった。夢十夜とか、風と光と二十歳の私とが良かった。2017/03/31
かいりゅ
4
パラパラと読んだ。子どもにも本を好きになり読んでもらいたいと思います。やはり、名著、名文の量なんですね。このあたりを意識して、誘導してみよう。自分にも、本の大切さを教えてくれました。2014/09/21
チャキ
3
三色ボールペンの発想(赤 とても大事、青 まあ大事、緑 おもしろい)で、読書させれば、日本語力を鍛えることにつながる。何より、読書を楽しみ言葉を楽しむことにつながる点が良い。坂口安吾や漱石などの大人向けの本を使わせることも、新しい視点だった。2014/10/13
そちゃ
2
量質転化のラインを見極めることの重要性がしみた。楽して何かを得られればそれに越したことはないし、できるようになるか分からない努力を続けるのも辛い。師がいることの強みって、このラインをどれだけ提示できるかということなんだと実感。シュートは2万本か…。2万の反復練習が必要ということです。文学を通じて人間理解を深めるというのもいい。掲載されていた文豪の著作も、選んでくれているおかげで、読んだ気になれるし、意外にも面白かった!2020/04/22
ロピケ
2
最近、教育ママのような本を読んでるなあ。これも、娘の宿題「天声人語」の要約を自分もやってみた結果、大変苦労したため、要約のポイントって何かあるのか知りたくて、借りてきた。要約のページの例題の元の本を読んでいないため、解ったような解らないような。それでも、面白いので全部読みました。子どもに算数の問題を教えるより、国語で一緒に文章を読む方が上手くいくなど、斎藤家の子どもたちの話も交えることもあって、親近感を持ちながら読みました。子どもの能力を見くびるなという主張に頷く。2013/06/11