内容説明
未曾有のブームに湧く格闘技界。そのいい加減にしていとおしい宇宙には、四角い「舞台」に執着するちょっと変わった人物がいっぱい。『無敵のハンディキャップ』が絶賛を浴びた俊才の新境地。
目次
プロローグ 普通じゃないのはダメ人間
第1章 真面目な男がリングを貸す
第2章 強面の職人がリングを作る
第3章 ぶん殴る女
第4章 悲しく哀れな狼の末路
第5章 ちはる、がんばれ!
エピローグ いい加減で愛おしい世界に
著者等紹介
北島行徳[キタジマユキノリ]
1965(昭和40)年、東京都に生まれる。高校を一年で中退し、アルバイト生活を送るかたわら、ボランティア活動を始める。91年、障害者プロレス団体「ドッグレッグス」を旗揚げし、代表に就任。毎日新聞社学生新聞部で「毎日中学生新聞」の契約記者を四年間つとめたのち、97年2月からフリーランスとなる。98年、処女作の『無敵のハンディキャップ』により第20回講談社ノンフィクション賞を受けた
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感想・レビュー
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も
41
今回は、リングやインディー団体の選手などに焦点を当てたスピンオフ的なかんじでした。ドッグレックスからはウルフ選手。返すアテがないのに借金を繰り返す、生活保護の不正受給をするなどなかなかのダメ人間っぷりを披露してくれています。2017/05/11
りぃ
0
太陽○ア(原文ママ)は絶倫。ウルフファングが極め付きなダメ人間に思えるけれど、大多数の人々とて、有形無形のサポートを享受しているからこそ「普通」でいられるのだろう。あの人の言葉を借りるなら、「馬鹿になれ」は単純明快な解決法なのかもしれない。2011/02/01