内容説明
低成長でもいい。心静かに暮らせる国を。還暦の馬鹿力、喜寿のクソ力を三勇士が実践する。戦中派三人による日本論。
目次
地の巻 安心立命のため宗教者を隣人にもとう（ＩＴ革命に職人の心意気を盛りこもう；すべては政治家の利益のために ほか）
水の巻 生き延びるため農とエネルギーを見直そう（日本列島の住民は常に飢餓線上に；食料自給率三割に心凍る ほか）
火の巻 思考力を取り戻すため低俗テレビと絶縁を（経済力と文化の発信量は正比例する；父親の威厳のために職場参観日を ほか）
風の巻 世のかたちを探るため有用無用の戯れ言を（憂国三勇士語録）
空の巻 おのれの成長のため精一杯に見栄をはろう（はたして昭和人は存在するか；国づくりのお手本は欧米の田園にあった ほか）
著者等紹介
野坂昭如［ノサカアキユキ］
１９３０年、鎌倉に生まれ、間もなく実母の妹一家の養子に入る。４５年６月、神戸大空襲で養父母を失い、避難先の福井県で妹は餓死。５０年、早稲田大学文学部に入学。のちに抹籍。６３年、『エロ事師たち』を発表。６８年、『アメリカひじき』『火垂るの墓』で第５８回直木賞を受賞
永六輔［エイロクスケ］
１９３３年、東京・神田に生まれる。５２年、早稲田大学文学部を中退。中学在学時より、ＮＨＫラジオ『日曜娯楽版』にコントを投稿。以降、作詞家、放送作家、タレント、文筆家、市民運動家として活躍。『黒い花びら』、『こんにちは赤ちゃん』で第１回、第５回日本レコード大賞を受賞
小林亜星［コバヤシアセイ］
１９３２年、東京・渋谷に生まれる。５５年、慶応義塾大学経済学部を卒業。作曲家服部正氏に師事。６１年、『レナウンワンサカ娘』でＣＭ界の第一人者に。ブリジストン『どこまでもいこう』日立製作所『この木なんの木』などヒット曲を多数、発表。７６年、『北の宿から』で第１８回日本レコード大賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チンズ
