出版社内容情報
指揮者は一日に何回手を振るか?カッコイイ燕尾服とは?後ろ姿からだけでは知りえなかった指揮者のヒミツをマエストロが初公開
内容説明
職業上のヒミツをこんなに明かしてもいいの?一日に2万回指揮棒を振る、指揮棒は一番安い「楽器」、指揮は目だけでもできる、カッコイイ燕尾服の作り方etc.。
目次
何のために指揮者はいるのか?
無表情で指揮してみたら
指揮者はキケンな商売
楽譜の持ち歩き方
「ガクタイ」の性質
指揮者の夏休み
いよいよ実技
実技の練習、落とし穴
女には向かない職業?
名指揮者と譜面の関係
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふじさん
75
今日の朝刊で、指揮者の山田和樹がベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会でデビューという記事を目にして、この本を読むことにした。楽しみにしていたが、すっかり忘れていた。定期演奏会で指揮した曲、サン・サーンスの交響曲第三番を聞きながら。世界的なマエストロだった岩城宏之が指揮者に関わる様々な秘密、苦労や逸話をユーモア溢れる語りで書かれた1冊。久しぶりの再読だが、やはり面白い、彼には他にもエッセイ集があるので再読したい。自分も若い頃に、レコードやCDを聞きながら指揮の真似事をしたのが懐かしい。2025/06/14
Yemi
17
たくさんの演奏家を前にひとりで指揮をするということの厳しさを知りました。言葉の使い方にユーモアを感じつつ「おけいこ」というやわらかい表現に厳しさが少し和らいで感じられたような気もします。マエストロを目指しているわけではありませんが、すべての責任を負う監督というポジションはなりたいという気持ちだけでは無理なのでは?と感じました。持って生まれたもの。図太くもあり繊細な心。岩城さんの人柄も感じつつ「おけいこ」ができたかもしれません。2025/05/19
美東
16
レッスン13 指揮者のファッション 作曲家のM・Iって石井眞木さんのことですよね。久しぶりに眞木さんの音楽が聴きたくなった。2022/08/01
ドナルド@灯れ松明の火
14
指揮者を志す者には、1.習うことはできない。2.教えることはできない。.3.指揮者にはなる奴だけがなれる。4.指揮者になれない奴はなれない。の4点の冷たい言葉が投げかけられるが、そこは岩城さん一流のジョークが詰まっている。3/4は指揮者としての失敗談や超絶した努力等が語られるが1/4は他の偉大な指揮者の話や、指揮者に必要なスキル等に触れている。それにしても一見楽そうな?フォルテッシモの指揮棒を振る時、首に追突時と同様な負荷がかかり頸椎を痛めて手術したことなど指揮者がいかに重労働であるかも知れて良かった。2012/07/23
ジュリ
3
指揮棒が自分の手や顔に突き刺さったり、指揮台から落ちたり、指揮者は意外と危険な職業。1つの曲で何百回と腕を動かしているのには驚いた。こんなに動かしていたら、肩が痛くなるだろうし、大量に汗をかくのもわかる。2024/04/19