出版社内容情報
昨年七月惜しまれて逝った作家の吉行淳之介。吉行との３８年間に及ぶ交遊を続けてきた著者が吉行の知られざるエピソ─ドを紹介する
内容説明
吉行淳之介の文学・女性・趣味。平成６年７月惜しまれて逝った吉行淳之介と３８年間に及ぶ交遊を続けてきた著者が紹介する吉行の知られざるエピソード。
目次
人間・吉行淳之介
生きてきた証
酒場の人間模様
吉行淳之介氏の風景
対談の名手
不作法紳士
作家と青春
酒場での雑談
吉行淳之介エピソード集
ゴシップ１２
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
23
編集者・評論家として吉行氏と親交があった著者がまとめたもの。表題作は淳之介さんが亡くなったのちに書かれた。エピソード集を眺めているだけで楽しい気持ちになれた。淳之介さんと太宰との共通点、私は指摘されるまで思いが至らなかったけれど、世の中に倦んでいる、疲れている、というトーンを醸し出している点は共通しているのかな。ただ、太宰のほうがより技巧的で、淳之介さんは自然なダンディズムをまとっていらっしゃるような気がする。2014/07/09
