出版社内容情報
現地韓国での取材から、「反日」が収まらない原因を分かりやすく解説。『反日種族主義』編著者との対談は未放送分も含めて収録。
内容説明
―なぜ日韓関係はこれほど悪化したのか。池上彰がその実態を探るべく韓国で緊急取材を敢行。日韓関係の未来、そして韓国“反日主義”の行方について考える。
目次
はじめに―日韓の対立はいつまで続くのか
第1章 なぜ日本に厳しく、北朝鮮に甘いのか
第2章 反日の象徴「不買運動」のその後
第3章 意外と知らない!?徴用工問題
第4章 若者世代に変化のきざし
第5章 「反日種族主義」と嘘の歴史教育
第6章 日本と韓国がわかり合うために
池上彰からのラストメッセージ
著者等紹介
池上彰[イケガミアキラ]
1950年、長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部を卒業後、73年にNHK入局。報道記者やキャスターを歴任する。94年から11年間にわたり「週刊こどもニュース」のお父さん役をつとめ、わかりやすい解説が話題に。2005年、NHK退職。以降、フリージャーナリストとして幅広く活躍中。16年4月から、名城大学教授、東京工業大学特命教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かんらんしゃ🎡
45
言ってしまおう。俺はちょっと韓国が嫌いになっている。いつから?なんで?文在寅のせい? そこで日韓の最近の出来事と根深い国民感情とそもそもの歴史問題を勉強しようとある日突然思い立った。最初は一番新しくて、どっちの国にも肩入れしない解説書っぽいのを選んだつもりだ。これで総合的、俯瞰的概要は掴んだ。今後ニュースや討論番組を見ても少しは理解できるだろう。ホントは韓国も北も中国も嫌いにはなりたくない。嫌悪はエネルギーを消費するだけだから。 2020/11/12
TAKA0726
16
シンシアリーや竹田恒泰のような強烈さはなく、池上彰らしくわかりやすい日本と韓国の関係の基礎知識初級編。主体(チュチェ)思想→人間は自主・自立精神で主体的に生きなければならない。金日成の北朝鮮の指導原理で文在寅も支持。北こそ朝鮮民族の正統な政権と南はコンプレックス。国民情緒法→法律解釈で論理や理性よりも国民感情が力を持つ。種族主義→強力な閉鎖性、強い敵対心。反日は教科書によって形成された嘘の歴史。竹田氏曰くこちらからどうするではなく水と油で分かり合えないので、つかず離れず一定の距離を置いた付き合い方がベスト2020/12/03
newman
15
この本では、韓国の教育が悪いからだとしていると思う。ただ、フランス人はドイツ人を嫌うと聞く。隣り合っている国は、近くにいるからよく見え憎しみを増すのではないかと私は思うのだが。日本がやっている全てのことが気に入らないと公言してはばからない態度が、前大統領の仕事をやりやすくしていた国だったと考えれば、反日教育によって歪められたにしてもどれほどの数の韓国の人が日本を嫌いなのかと思う。私事だが、韓国語を勉強し始めた。中国語には漢字があるからなんとなく分かるが、ハングルは全く見当もつかないのでやり甲斐はある。2022/07/04
るむ
8
子供のころ、ほぼ真逆だった日本と韓国の言い分を知り、どちらが正しいのか考えていたことを思い出しました。日本人の私ですらそうなので、韓国人は相当な影響を受けたでしょうね。でも、こんなオープンな時代に、ウソを押し付けられる子供たちは不幸だと感じました。韓国人の反日感情は激しいですが、日本人はそんなに気にしていなくて、なので、独り相撲のように見えます。「反日種族主義」は途中で断念しましたが、また挑戦します。2023/11/21
ランラン
7
反日感情は教育によってもたらされている部分が大きいことは改めて感じました。ただ年配の方には日本に植民地化された歴史的事実は理解した上で日本のすべを否定しているわけではない。行き過ぎた反日教育の反動が若者に出始めている事実は意外でした。ネットの普及もあり正しく歴史を知る人が増えてきたのかもしれません。日本も相手に要求するだけでなく歴史から学ぶ姿勢は大事。2020/12/20
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