出版社内容情報
せっかちで、大雑把で、茶目っけたっぷりの父だった……。文学の苦悩を背負い体現して逝った作家の、知られざる横顔がここにある
目次
1 さらに近くさらに濃く
2 ハートにスパイス
3 会った聴いた話した―パワフルだった父にならって
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yamazaru
1
3部に分かれており、1部は父親、開高健とのこと、2部は自分のエッセイ、3部は作者と母(牧羊子)とゲストとの対談になっている。僕が一番興味があったのは父親、開高健とのことで第1部は面白かった。あと、新たな発見として、牧羊子(開高健の奥さん)は悪妻と書かれた記事が多い中、苦労された方なのだなと感じた。まあ、娘が母親のことを悪く書くことが無いのはわかるが、それを差し引いても悪妻とは感じなかった。まあ、詩人でもあったぐらいなので気の強さ?物事をはっきりと言う方だなと言うイメージを受けた。2014/01/03