- ホーム
- > 和書
- > 教養
- > ノンフィクション
- > ノンフィクションその他
出版社内容情報
衝撃的な心の揺れ、そして暴力。“自己開発セミナー”の意外な側面を、人の心を操ることに情熱を注いだある男の生き方と共に描く
内容説明
高度経済成長期、企業は管理職教育を求めていた。一方、キリスト教指導者研修会は、信者以外をも対象にし始めた。そして、ひとりの男がこの二つに禅の要素を加えたある教育法を開発した。企業からは好評だったその研修会も、参加者たちにとっては実に厳しい、いや、ほとんど暴力に近いものだった。それがSTだった。ビジネスマンたちの人格を揺さぶる「セミナー」の変遷と裏の顔を、ひとりの開発者の歩みとともに描き出す渾身のルポルタージュ。
目次
第1章 山麓の弧島
第2章 大地震
第3章 チェンジ体験
第4章 転落した「教祖」
第5章 鼠の花束
第6章 南病棟
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くるた
3
『ペテロの葬列』に参考文献で載ってたので。モーレツ社員とかいうものが賞賛されていた時代は、こんなやり方がまかり通っていたのですね。有名大企業が喜んで参加(しかも強制)させてたとは…なんて恐ろしい。いまだにこういう考えの人いますが、当時“ハマった”側の人だったのかな。一部の被害者を除いて個人名も会社名もそのまま書いてあるのがまたすごい。自己啓発の本は批判本も含めて結構あるのに、STに特化した批判本てあまりないんですね。こんなに大規模に流行ったことなのに、なんでだろ。当事者が今どう思ってるのか気になる。2014/08/11
浅野月
1
ST、エンカウンターグループと呼ばれたセミナーは高度経済成長期には産業界にくいこみ、大手企業の管理職は皆通る道というほどだったという。 後半は、お馴染みライフダイナミクスと思いきや、ラストは再び年老いてもセミナーを続けるSTの堀田さんへ。 良質なノンフィクションだった。 セミナー系情報収集はひとまずここまででいいかな。参加者もトレーナーも日常が満たされないほど、セミナーに囚われてしまう。2022/09/17
じゅんじゅん
1
この本を読んで真っ先に戸塚ヨットスクールのことを思い出しました。 いまだに入校金315万円、入校時預かり金20万円、生活費毎月11万円振り込んで子供を捨てる親がいます。自己啓発のセミナーには何度か行ったことがありますが、総じてみんなテンション高めで接してきます。その場ではあわせますが、はっきり言って気持ち悪いです。2014/02/01
☆
1
読んでいてたまに夕方のニュースで特集を組んでいる駅前で歌を歌わせたりする地獄の特訓を思い出したが、STの流れを汲んでいるらしいことを知ってなるほどと思った。さすがに関係者の間でも笑い種になっていたらしい。2010/08/29
kuma-kichi
0
うーん。ちょっと刺さらなかった。STとか、エンカウンターグループとか知っていればよかったのか。2024/09/14
-
- 和書
- 経済のグローバル化と法