美しい人生の階段―映画ノート’88~’92

美しい人生の階段―映画ノート’88~’92

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  • サイズ B6判/ページ数 403p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163477701
  • NDC分類 778.04
  • Cコード C0074

出版社内容情報

映画、それは人が生きることの謎に繰り返し肉迫し、その悦びを無限に汲み直すもの。映画の愉楽をしなやかな文章に綴るエッセイ集

内容説明

男がいて、女がいて、出逢い、愛して、別れていく…。そんなあたりまえのシーンの中に、途方もない冒険と人生の秘密があることを、いい映画はこっそり教えてくれる。物語の名手による、大好きなシネマ・コレクション。

目次

「人生の階段」を見る楽しみ
男の立場―「メロ」
「一九三九年夏」の不安―「愛の記録」
恋の向う側とこちら側―「夕なぎセザールとロザリー」
人間の〈宿命〉の行方―「愛と宿命の泉」
〈地上に在ること〉への讃歌―「ベルリン・天使の詩」
故郷喪失者の郷愁―「ノスタルジア」
悲劇という祭壇の前で―「予告された殺人の記録」
男と女の重さと軽さ―「存在の耐えられない軽さ」
トリュフォー、その軽やかな偉大さ―「アメリカの夜」
青春を横切った映画たち
悔恨のなかの慰め―「さよなら子供たち」〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あきあかね

18
映画と本は、表現の手法や効果は大きく異なれど、人生の歓びや切なさ、それらをひっくるめた「美しさ」を描く点で共通する。 瀟洒なタイトルの本書は、著者が80年代後半から90年代前半にかけて書きためた映画評からなる。 中でも、どちらもラストシーンが清々しい感動をもたらす『ニュー・シネマ・パラダイス』と『いまを生きる』についての文章が素晴らしい。 「失われたと思った少年時代も、初恋も、友情も、映画への夢も、すべてが手に手を執って戻ってくる。失われたものなど何もなかったのだ。映画へのこの愛があるかぎりースクリーン⇒2019/06/04

FK

4
ようやく読了。読みにくいからではなく、いくらでも読み進められるが、あえてゆっくり読んだため。紹介されている映画は、どれをとっても観てみたいと思わせられる。残念なことに、そのうち過半は入手しづらく、観られない。なんせもう30年前の封切られた映画たちであるので。あと前の『私の映画手帖』にはキチンと題名索引・人名索引があったのに、今作では作られていない。コスト削減のためか。/映画が最高に素晴らしいのは、こうした劇的状況のなかに一挙に転入して生きられるということ。(P.12)【オープニングシーンで飛び込める。】2019/11/23

ロバーツ

1
1990年前後の映画評論。2023/07/17

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