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出版社内容情報
その恋人であり、創作欲の源泉でもあった画家の妻たち。ピカソ、シャガール、モネから日本の劉生等まで、伴侶から見た天才達の素顔
内容説明
炎のように短く燃えた愛もあり、静謐な長い人生もあった。憎しみの果ての別れもあった…。美の狩人たちの創造の源泉であり、その苦悩と歓喜を共有した伴侶たちにとって、永遠の美とは何だったのか。レンブラントからピカソまで、19人の画家による妻の肖像画を通して、男と女の運命的なドラマをさぐる。
目次
みんな、いなくなった―レンブラントとサスキア
バルビゾンの平穏―ミレーとカトリーヌ
閉じこめられた「祝福」―ロセッティとエリザベス
時がたてばわかる―マネとシュザンヌ
「シジフォス」のそばで―セザンヌとオルタンス
信頼と愛のしるし―ルドンとカミーユ
見えない旅路―モネとカミーユ
家事の魔術師―ルノワールとアリーヌ
エゴと憎しみの果てに―ゴーギャンとメット
浴室を愛した女―ボナールとマルト
鮮烈な個性と行動性―マチスとアメリー
牛頭人身への献花―ピカソとオルガ
つかの間の蜜月―青木繁と福田たね
死をともにした若き伴侶―モディリアニとジャンヌ
したたり落ちる血―リベラとフリーダ
「足音」に心ふるえて―シャガールとベラ
思えば貧はつらきものなり―岸田劉生と蓁
星輝く原野の巡礼―ダリとガラ
優しさとむごさの極点―ワイエスとヘルガ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
moyin
6
澤地さんの書いた画家の人生エピソードを読むと、知っていたつもりの画家たちのもう一つの顔を見たような気がする。あまり詳しくなかった画家にも少しは近づいた。作者の目線はいつも「声の持たない」女性たちに優しく集中している。青木繁に関するほかの本も読んでみたい。2023/04/26
菊川ねこじ
0
「つかの間の蜜月」など、サブタイトルに惹かれる。画家本人でさえ絵しか後世に残せるものは無く、その妻がいかに画家をささえようが、記憶にも記録にも残らない。しかし突き抜けるほどの天才であればあるほど、支えがないと生きられないんだなぁ~それはどんな時代でも同じらしい。でもこの作品には知らなかったことを沢山教えて頂いた。命がけで生きていた人たちが作品だけ残して逝ったことを。2022/04/05