出版社内容情報
あれほど愛した大日本帝国は何処へ行ったのか──。該博な欧米文化の教養を駆使し、歴史的見地から国家と国家意識の検証を試みる
内容説明
「日本国家」はいかに生まれ、いかに生きてきたか。あれほど愛した大日本帝国は何処へ行ったのか。該博な欧米文化の教養を駆使して説き明かす畢生の書下し評論。
目次
帝国の発端
帝国イメージへの西洋の影響
フランス帝国からドイツ帝国へ
サムライ・イメージの普遍化
ナシオンとは何か
国民国家のロマンチズム
天皇イメージの西洋化
「条約改正」と西洋化の執念
超越としての帝国
「昭和維新」と精神の硬直
帝国と侵略
帝国の滅亡
価値としての帝国の残像
帝国の継承国家たる被占領国日本
日本国の言葉を求めて
帝国と共に超越志向を死なすな
鎮魂の辞
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- 和書
- 流離の時代