内容説明
ここ数年、惑いに流されている北町貫多。あるミュージシャンに招かれたライブに昂揚し、上気したまま会場を出た彼に、東京タワーの灯が凶暴な輝きを放つ。その場所は、師・藤澤清造の終焉地でもあった―。何の為に、自分は私小説を書くのか。静かなる鬼気を孕む、至誠あふれる作品集。巻末には新たに「別格の記」を付す。
著者等紹介
西村賢太[ニシムラケンタ]
1967年、東京都生まれ。中卒。著書に『どうで死ぬ身の一踊り』『暗渠の宿』『二度はゆけぬ町の地図』など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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