出版社内容情報
ペン一本で巨大なソ連帝国を倒した偉大な作家の人と作品を紹介、国外追放から「収容所群島」解禁までの経過をソ連崩壊と共に描く
内容説明
ペン1本で「ソ連帝国」を倒した作家の軌跡と新生ロシアの展望。
目次
ソルジェニーツィンとロシア
反体制作家の軌跡
日本隠密旅行記
私的な覚書から
『煉獄のなかで』の主題
『収容所群島』とは何か
ペレストロイカの検証
ソ連知識人と「内部の敵」
「グラスノスチ」への挑戦状
1989年秋モスクワ
1990年春モスクワ
「ロシア」の復権
ロシア文芸復興の夢
崩壊するソ連甦るロシア
詩人エフトゥシェンコとの対談―ロシア知識人の役割をめぐって
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
p31xxx
5
ソルジェニーツィンの作品の特性は何か。巨大な理不尽に負けず言霊でそれを打ち砕く強靭な精神力、烈火のような怒り、鎮魂のメッセージか。▼生活の中にある、構造的な問題に対する不安や、呉越同舟を余儀なくされる鬱陶しさなどの、規模の小ささを思わされた。▼過酷に耐え信仰に生きたのは、地獄に仏の世界観。▼翻って日本に来た時のエピソードからして、サングラスさえすれぱ、少し振る舞いの風変わりな北欧人にしか見えないのだろう。▼生活のユーモアもまた、理不尽に負けていないことの表れ。▼本書は数少ない評論でとてもためになった。2022/05/31




