出版社内容情報
信長、彼こそはゼロ・パラダイムの世界を手探りで進む我らが同時代人。楽しい対話に丁寧な注釈を施した、最もコンパクトな入門本
内容説明
せんじつめれば〈信長〉の急所はここだ。信長をホメるだけが能じゃない。歴史も人間も、見方変われば品変わる。ちょっぴり斜に構えて信長を見る…、新しいノブナガロジーへのご招待。
目次
今さら、なぜ信長が―ブームを斬る(遠藤周作;津本陽;江坂彰)
信長は天皇に勝ったか―権威と権力の暗闘(遠藤周作;今谷明;山室恭子)
『武功夜話』に見るマザコン男の孤独―前野一族と信長・秀吉(遠藤周作;吉田蒼生雄;高橋千劔破;藤田昌司)
あなたは信長の部下になりたいか―「水の人間」の魅力と欠陥(遠藤周作;尾崎秀樹)
こんな英雄はいらない―大ポカをするゴリゴリの合理主義者(遠藤周作;会田雄次)
でもやっぱり信長は偉い?
作家はなぜ歴史小説を書こうとするのか―書く側の論理(遠藤周作;辻邦生)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shushu
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戦国時代を舞台に遠藤周作が数作書いていた頃の対談をまとめたものらしい。資料の扱い方とかを学者同士が対談して遠藤周作は司会役にまわっている回と辻邦生と小説論を話している回が興味深かった。短編、中編、長編は同じ小説であっても随分違うらしいし、資料として出てくるものも創作だったり。作る側は色々考えているものだと感心した。最初の方で取り上げられた「武功夜話」は後の方で著者も書いているようだが当時の資料ではなく、後世にまとめられたものらしい。2013/08/25
TE
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ブックオフで105円。対論相手は辻邦生や津本陽等。会社論や小説論等話題が幅広く好き勝手で面白かった。定価では要らない。2011/05/01
Kyo
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イメージ先行な人だから史実はどうだったのか、まぁ謎深まる感じで。信長を語りつつ、語っていたことは違うな。水の人という表現にもやもやしていたものが落ち着いた2009/09/25