出版社内容情報
侘しい独身生活。気がつけば、はや中年……。時代と世代に苛つき明治に思いを馳せる筆者の日々の暮らしが、鮮明に浮かんできます
内容説明
家はあっても家族はなく、家族はあっても家庭はない―。時代と世代に対する観察と諦念。ときに苦く、ときに淡く、ときに意図して甘い、32個の短文集。
目次
むかし大掃除というものがあった
戦後日本の劇的空間
下宿変じてマンションになる
胸にとげ刺すことばかり
軽免許と「軽」軽自動車
20年治らない風邪
神戸で死ねたら
かつて魚になりたいと念じた
西銀座駅前
しごとの周辺
坂道に映る影
修善寺の大患と漱石の死生観〔ほか〕
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- 和書
- 犬物語 柴田元幸翻訳叢書
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- 和書
- ムイミダス 文春文庫