出版社内容情報
アメリカの国家的決断を左右するのは誰か? 湾岸突入までの大統領と軍首脳の動きをつぶさに追った話題騒然のインサイドリポート
内容説明
本書はジョージ・ブッシュが大統領に選ばれた1988年11月から、湾岸戦争が勃発する1991年1月16日までの800日にわたる、アメリカにおける軍事上の意思決定の記録である。とりわけ湾岸危機発生以来のホワイトハウス・軍首脳の息づまるやりとりが、400人を超える情報源の証言にもとづき、スリリングに再現されている。ジャーナリズムのひとつの極点を示す傑作である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
権現
10
リチャード・ニクソンを退任に追い込んだジャーナリストによる湾岸戦争開戦までの米政府プロセスを追ったノンフィクション。戦争が、政府中枢における日常的な「業務」の延長線上に姿を現わす流れが克明に描かれている。海外と国内の反応を等しく気にかけながら、巨大な政府が生き物のように動いていく様は圧巻であり、個々の現場を陣取る人間のダイナミズムを感じながら読み進めた。良書。2018/11/04
湖上の煙
4
アメリカのパナマ侵攻及び湾岸戦争参戦に至るまでの、ペンタゴンでの意思決定のプロセスを描いたノンフィクション。湾岸戦争参戦を強力に推進したのはやはりあの人だったか・・・。軍・政府関係者それぞれの思惑がよくわかり、各々の駆け引きなどがかなりリアルに描写されている。特にマスコミや国民の心象を悪くしないようにかなり気を遣っているのが印象的。淡々とした文章だが、内容は濃密でした。2016/09/13
fumippy_01
3
いかんせん分厚いので正直読むのがしんどかった。翻訳本によくある読みにくさはないが全般的に淡々としてたし。意外と大統領の考え方次第、人よりの決断プロセスのような印象をうけました。とはいえアメリカなので情報収集能力は半端じゃないんだろうなと。イラク戦争突入のプロセスを書いた『ブッシュの戦争』も買っていて、どちらかというとそっちを読む前の準備として読んだんですが、ちょっと疲れたので一旦他の本で気分を変えてからにします。2012/02/16
Studies
1
良書2020/02/17
Mr.deep
1
もうちょっと翻訳がましだったら・・・ ともあれパウエル・チェイニーの主人公両名の「どいつもこいつも」の歯噛みが聞こえてくるような一冊でした2019/03/17