出版社内容情報
ミステリー作家、奇術愛好家、紋章上絵師。敗戦後の世相を踏まえて生いたちに触れ、泡坂氏の三つの顔を浮き彫りにしたエッセイ集
内容説明
ミステリーでも奇術でも名人芸の著者が、多彩なトリックの妙味に触れ、からくりの魔力であなたを摩訶不思議な虚構の世界にいざなう、自伝的エッセイ集。
目次
すぎれば過去はおかしくて(元日随想;パンジュウ屋;ハイカラな床屋さん;思い出の曲;焼跡より;酒との出会い ほか)
いつでも奇術はおもしろく(わが青春の一冊『奇術種あかし』;奇術の仲間;奇術修業のころ;奇術の効用;パズルと奇術;トリックと種あかし ほか)
とかくミステリーはむずかしい(ランポ→乱歩→乱歩;ミステリーを読む暇もなかった;処女作の頃;ペンネームの由来;ブラウン神父と私;「煙の殺意」のころ;暗号三昧 ほか)