生き残った人びと〈上〉

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生き残った人びと〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 284p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784163434704
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

出版社内容情報

看護婦、胎児、捕虜、学徒兵等として被爆し、渡米した彼らは今も後障害に苦しんでいる。日米の狭間で、人々はどう生きてきたのか

内容説明

現在、アメリカ国内にはおよそ千人の、広島・長崎で原爆を浴びた被爆者がいる。戦前に日系移民の子供として生まれ、日本に帰っているときに被爆した二世、被爆後、アメリカに渡った農業移民や日系二世に嫁いだ花嫁たち、日本軍捕虜のオランダ兵、朝鮮半島出身の志願兵など、彼らの身の上は実に様々だ。この人は、いま癌年齢にさしかかった。「原爆を投下した国」へ渡った被爆者が日米の谷間で生きた44年。

目次

第1章 シアトルにて(焼け跡のオートバイ;36年後の「異常あり」;親子2代の写真結婚;結婚相手はノーノーボーイ;ヒロシマの日赤看護婦;長崎にいたオランダ兵;黄色いアメリカ人;家に戻って死んだ子;ワシントン大で教鞭をとる)
第2章 サンフランシスコにて(手がかりは父の時計;そのとき胎児だった;交換船で帰った娘;4ケ国にまたがる半生)
第3章 ハワイにて(脇の下から抱き上げて;里帰り治療の成果;目撃した母子像;ベトナム参戦の夫)