出版社内容情報
マフィアがシナトラをつくった！？エンタテインメント界の首領にいたるまでの、華麗かつスキャンダラスな＇彼のやり方＇の全てを描く
内容説明
甘いバラードをささやく、同じその口から、コラムニストをこきおろす痛烈な言葉が、機関銃のように飛び出す。自分の流儀を押し通しながらショウビジネス界の階段を駆けのぼっていった男、フランク・シナトラ。女学生のアイドルからオスカー俳優へ、エヴァ・ガードナー、ミア・ファロウとの結婚の顛末、Ｊ・Ｆ・ケネディをはじめ政界トップとの交遊、陰で蠢めくマフィアの親分衆…。噂と謎に満ちたシナトラの７０年は、まさに最後のアメリカン・ヒーローのそれにふさわしい。シナトラ神話のタブーに触れた話題の伝記。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
印度 洋一郎
6
アメリカ・エンターテインメント界の大御所、フランク・シナトラの伝記だが、出版前にシナトラ自身が「名誉毀損」と差し止め訴訟（シナトラ側が敗訴）を起こしたという曰く付きの内容。膨大な資料と取材によって、この希有の大スターの歌手、俳優としての非凡さと共に、マフィア、政界との黒い関係や周囲への暴力などの暗黒面も深くつっこんでいる。出版後には、この本の内容には登場する関係者の一部から「事実無根」という申し立ても起こされ、一体全体どこまでが本当のことなのか判然としない面もあるが、読み物としてはとても面白い。2022/07/13
