出版社内容情報
東京下町の廃工場で柿渋作業に没頭する男とそこの持ち主の老人。廃工場を拠点に彼らとその周囲の人々が緩やかに繋がっていく。
内容説明
ばね会社の廃工場建物を借りて木材を鑢り柿渋を塗る男、技術よりも執着でばね会社を繁栄させた大家の老人、建物を介し人と時間がゆるやかに繋がっていく―第110回文學界新人賞にして第143回芥川賞候補作。
著者等紹介
穂田川洋山[ホタカワヨウサン]
1975年生、東京都出身。早稲田大学第一文学部卒業。「自由高さH」で第110回文學界新人賞を受賞、第143回芥川賞の候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gua5113
1
難解なり。 再読が必要。 少し時間をおきたい。2023/06/08
ペンギン
1
小川洋子さんのエッセイより。うーん、今の自分には難しかった。読点が少ない。2020/08/01
ブン
1
小川洋子さんのエッセイに出てきた作品。「自由高さ」という言葉は仕事で目にするので楽しめるかなと思ったら、スプリングほぼ関係なかった。子の成長、会社の盛衰、建築物の増加などで時代の移り変わりを描きたかったのか。小さな鉄粉の堆積に対して、塗り重ねた柿渋が本物の重厚さは一朝一夕では作れないと伝えているようだった。2016/12/31
yuri
1
何を表したいのか、よくわからない・・・。軽い偏執・・・。2010/10/09
モモ
1
芥川賞候補作で何やらフリーダムそうなタイトルに惹かれて読んでみたけれど、このタイトルは「ばね」に力を加えて縮めていない状態の高さという専門用語だったのですね。冒頭から何の説明もないままの専門用語の羅列に溺れかけてしまって、この薄い本を最後まで読み切る自信が揺らいでも、途中まで読み進めていくと徐々に判明する主人公の置かれた状況や、彼を取り巻く女性達の登場により心地よさが生まれてきます。ストーリー性を求める方にはお薦めしませんが、筆者の才能の為せる業なのか不思議な存在感を持った本でした。今後の作品にも期待。2010/10/19