出版社内容情報
1983年元旦、僕は春香と出会う。僕たちは幸せだった。春香とそっくりな女・美奈子が現れるまでは。衝撃の恋愛ミステリー再び。
内容説明
『イニシエーション・ラブ』の衝撃、ふたたび。1983年元旦、僕は春香と出会う。僕たちは幸せだった。春香とそっくりな女・美奈子が現れるまでは。良家の令嬢・春香と、パブで働く経験豊富な美奈子。うりふたつだが性格や生い立ちが違う二人。美奈子の正体は春香じゃないのか?そして、ほんとに僕が好きなのはどっちなんだろう。
著者等紹介
乾くるみ[イヌイクルミ]
1963年、静岡県生まれ。静岡大学理学部数学科卒業。1998年、『Jの神話』で第四回メフィスト賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遥かなる想い
399
スキー場で始まる春香との 恋。 『イニシエーションラブ』 の影響からか、最初から 読みながら、 少し緊張している自分が なぜか可笑しい。 全編を覆う不穏な雰囲気と ざらつく感覚が心地よいの はなぜなのだろう。 「春香の真実」よりも、 著者の謀事の方が気になり、 今回もネタばれサイトで 復習。不思議な恋物語 だった。2015/09/06
nyanco
93
男性の究極の選択「娼婦と淑女」、そっくりな二人…というミステリーなので他の方も書いていらっしゃる通り一つ目のトリックはすぐに気付きます。もう一つのどんでん返しは…面白かった。ラスト2行の見事さ!!でも、やっぱり乾くるみさん…苦手かも…。必ず描かれるどぎつい性描写も苦手な要因の一つなのですが、なんで?どうして?の部分が回収されないのが、ど~にも納得しきれないのです。正明がラストで語る様に私にも春菜が何を考えているのか、まったくわからなかったのです。必要性や動機…の部分が解らないままで…続→2010/10/19
takaC
93
『イニシエ』既読者(リピーター)に対してしか効果を発揮しない賭けがしたかった?2010/10/06
あん
83
『イニシエーション・ラブ』ほどではありませんが、今回も最後の6行くらいでひっくり返されました。読んでの感想は、①正明が本当にかわいそうと②春香と紀藤はサイテーです。乾さんの本を読むのは2冊目ですが、どちらにも共通して言えることは『女って怖い!』でした。ちょっと消化不良気味な読了感です(。・_・。)2014/10/07
きさらぎ
70
いろんなことを隠そうとする余り冒頭から文章がぎこちなくて読みにくい。中盤からラストにかけても(つまり全体的に)登場人物の恋愛模様が全然頭に入ってこない。ラストで実は…というのがわかり「あ、それがやりたかったんだ!」と思ってもう一度序章を読んでみる。そして例によってネタバレサイトのお世話になり、予想以上にたくさんの伏線と真実が隠されていたことに気づいた。面白くないように見せかけて実は深~い話だったなぁと感心した。この緻密さに気づけたお陰で後味の悪さが吹っ飛んだ。2015/10/14
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