出版社内容情報
寒村でおきた殺人事件の犯人と疑われた大学生・静馬を救った隻眼の少女探偵・みかげ。事件は解決したが、18年後に再び悪夢が…。
内容説明
古式ゆかしき装束を身にまとい、美少女探偵・御陵みかげ降臨!因習深き寒村で発生した連続殺人。名探偵だった母の跡を継ぎ、みかげは事件の捜査に乗り出した―。
著者等紹介
麻耶雄嵩[マヤユタカ]
1969年、三重県上野市(現・伊賀市)生まれ。京都大学工学部卒業。在学中に推理小説研究会に所属。1991年に島田荘司、綾辻行人、法月綸太郎各氏の推薦を受け、『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』でデビューを果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遥かなる想い
331
2011年このミス国内第4位。 隻眼の少女みかげの圧倒的 存在感が物語に緊張感を 与えて、気持ちよい。 読んでいてなぜか懐かしく なるのは事件の舞台が 横溝正史の世界に似ている からなのだろうか…いかにも 日本的な村に伝わる言い伝えと 後継者の殺人、そして 18年後の真実…著者の ミスリードに見事に嵌められた 快感と、みかげ母娘の 潔さに驚く…そんな 物語だった。2015/03/08
文庫フリーク@灯れ松明の火
168
初の摩耶雄嵩さん。読了後、最初に浮かんだ感想は「この作家、性格悪いなー!」巫女のような衣裳に扇子・碧がかった義眼の左眼。《隻眼の名探偵》と呼ばれた亡き母の名を継ぎ、元刑事の父と共に探偵修行中の少女・御陵みかげ17歳。自らの命を断つ場所求めて栖苅村訪れた大学生・種田静馬。二人の出会いは千年前の伝説を受け継ぐ、琴折家《スガル様》巡る連続首斬り殺人の幕開け。横溝正史さん彷彿させる連続殺人と隻眼の少女の推理。第一部で決着か、と思われた物語は十七年後、種田と三代目御陵みかげの出会いで、先代の推理が誤りだった事を→2013/11/06
そのぼん
142
『和』の雰囲気の作品でした。田舎で起こる連続殺人で、一歩間違えば横溝正史の世界になりそうでした。表紙、なんとも言えない感じですね。2012/08/12
ダイ@2019.11.2~一時休止
139
2部構成になっていて、最初はスラスラ読み進めましたが、そのオチは麻耶さんらしいなの一言。2013/10/08
sk4
127
木更津、メルカトルに続く新探偵キャラは、17歳で巫女スタイルのオッドアイ萌え探偵♡ 「嘘をついていました。・・・本当は17歳です」 \萌え萌え萌え萌え萌え萌え/ 伝説の萌えボタンがあれば、軽く200萌え以上は達成するであろう、オッサンたちのためのファンタジー。 しかし終盤「ひでぇ〜!」とあの登場人物に罵声を浴びせたのは私だけではないはず。この酷い人物は何と言うか、近年稀に見る悪。男性読者なら萌え要素と±0で読了できるだろうが、女性読者には多分マイナス2。 どうりで女性読者のレビューの罵声がすごい♡2013/06/25