出版社内容情報
友なし恋人なし定職なし貯金なし生きがいなし根性なしのダメダメ24歳男子。ある事故から、希望や夢を俺に与えようとするヤツが現れた。
内容説明
絶対的な絶望もなく、絶対的な希望もない、イタくておかしくて、せつない青春-120%。
著者等紹介
滝本竜彦[タキモトタツヒコ]
1978年北海道生まれ。2001年『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』で第5回角川学園小説大賞特別賞を受賞しデビュー。2002年『NHKにようこそ!』を刊行後、ひきこもり世代のトップランナーとしてメディアの寵児となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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かおり
29
どうやって楽しめばいいのか、どう読めばいいのか、わからないながらも、一気に読んでしまいました。でも・・・で?・・・不思議な本でした😅2021/09/16
ゼロ
15
人生に抵抗することはできない。夢を見る事だってトラウマを味わうものになる。現実逃避すらまともにできない。全てが幻覚妄想でどうしようもない。救いがないのが過去の作品とは違った部分と言える。あとは普段の滝本 竜彦さんでした。2010/12/10
まつじん
9
なんともいえぬ後味を残す作品です。自分を見つめる小説というのでしょうか?何より気になったのは連載から6年後に単行本化されていますが、いったいなぜ???2010/10/20
滝ボーヨ
6
小説の中では絶望だってサービスシーンだ。甘みを引き立てるちょっとした辛みや苦みはスパイスで、その分旨味が引き立つものだ。けれどこの小説の絶望はどうだ。本気で読者を殺しにかかってくる刃物のような苦しさ痛さ物悲しさが隅から隅にまで溢れている。妄想美少女エアの可愛さは清涼剤に見せかけた毒薬で、呑み込めば呑み込むほど現実という地獄は色合いを増してゆく。しかしこんなにも生き生きと死んでいる世界のイメージを腕利きのDJ のように軽やかに繋ぐことの出来る著者のセンスは凄まじい。小説の姿を纏った、現代の凶器だと思う。2012/08/17
しんちゃん
6
奇跡の一冊でデビューしたものの、そこから新たな発展や成長ができずに、やむを得ずじたばたしてみました。まことに勝手で失礼を承知しつつ、そんな印象を受けた。萌え系不思議少女が意図不明な行動を取り、草食系のダメ男が幻覚妄想し絶望する。はっきり言って、この設定を繰り返しているだけでは読者は離れていく。次回作が出れば読む作家リストに入っていたが、次もこうだとその次はない。ファンだから一言物申す。突き抜けろ。2010/11/14
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- 和書
- 居酒屋道楽 河出文庫