出版社内容情報
老いた白猿の肉体に呑み込まれた兵士の魂が、戦後日本の変貌を目撃し、詩人の魂が「猿の詩集」を編む──丸山文学の頂点を示す傑作!
内容説明
散文が戦後を語り、詩がひとの心を謳う。
著者等紹介
丸山健二[マルヤマケンジ]
昭和18(1943)年、長野県生まれ。昭和41(1966)年に発表した「夏の流れ」で文學界新人賞、芥川賞を受賞。昭和43(1968)年以来、長野県大町市に居を構え、創作活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takehiro
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白猿が書いていた詩集を読んでみたい。2013/09/07
hatchtiti
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この世は、生きるに価するか? この問いかけが基調低音として流れている作品。いずれをとってもそうだが2011/01/03
PEBO
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にくい、でも悪いやつじゃないかも・・・その繰り返しがくどすぎた。2010/12/27
かふ
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敗戦と原爆の後でどう生きていけばいいか、と半妖の白猿が哲学をする。精神的な生き方を望んでいるようで、感情に動かされてしまう白猿。白猿の立ち姿にユーモアがあり、それに対峙する人間の悲喜劇が季節の中で綴られる文体が凛々しく、不意打ちの妙がセンチメンタル。2010/07/06
あいくん
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☆☆☆☆☆2010/07/04