内容説明
ギャルたちに羽交い締めにされ、急所を蹴られた主人公・青木。倒錯した性を緻密に描いた、新進気鋭の第140回芥川賞候補作。
著者等紹介
墨谷渉[スミタニワタル]
1972年、愛知県生まれ。2007年、「パワー系181」で第31回すばる文学賞を受賞。2009年、「潰玉」が第140回芥川賞候補作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おにぎりの具が鮑でゴメンナサイ
45
正月は独りで暇だった。お年玉を送ってみたけれど、子供たちの声すら聞けなかった。寂しかった。そういうわけで本を読んでみた。潰玉の玉はきんたまのことである。きんたまを蹴られたいエリート弁護士と、きんたまを蹴りたいキャバ嬢の話。読みながら何度も股間のさくらんぼをまさぐってしまうほど描写が痛い。もう、心ばかりかきんたまも痛い。きんたまといえばキンタマーニ高原だ。キンタマーニ高原でジャコウネコのうんこから取り出したコーヒーでも飲んだらデヴィ夫人みたいな気分になれるかもしれないと思い立ち、バリ島へ行くことにしました。2018/01/10
肩で息をする
5
書きようによってはとてもお下品なものとなる、この純愛小説をどうすれば誤解なくみなさんに伝えられるだろうか、どうすればブロックされずに済むか、悩んだあげくラブソングに乗せて書くことにしました。昨夏流行ったあの名曲を思い出しながら読んでください。~君の前前前世から僕は玉を潰し始めたよ、そのぶら下がった睾丸を、めがけて蹴ってきたんだよ、玉が全全全部なくなって、チリジリになったって、もう迷わないから潰し始めるさ、むしろ0からまた蹴りを始めてみようか~♪お聴きいただいたのは肩で息するンプスで「金金金玉」でした。2017/09/26
青菜結
1
マルキ・ド・サドを彷彿とさせる短編集。『潰玉』では、ギャルに金的を食らうことに偏執してしまったサラリーマンの日常を描き、『歓び組合』では、特殊な闇マッチを行う上流階層と仕事をするたび、関係者のデータ収集に歓びを見出してしまった女性の変化を描く。タイトルに衝撃を受けて手に取った小説だが、内容もタイトルに負けじと癖の強いものであった。変態性の共通点から、羽田圭介氏の小説が好きな方は一読の価値ありと感じた。2019/05/20
mari
1
うーん。。。たまたま読みましたか、果てしなくMの話だったのですね。痛そ~の一言につきる。2012/04/13
せんちぇん
1
やばいやばい。異質とかマニアとかアングラとカテゴリー分けされていたはずのものが文学に取り込まれてしまいました。小川洋子氏絶賛の意味がわからない。ある者は大いに受け入れ、ある者は嫌悪するものの基準は難しいです。特に自分が楽しみながら読んだ暁には…2010/06/06