僕は人生を巻き戻す

僕は人生を巻き戻す

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 236p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163284408
  • NDC分類 936
  • Cコード C0098

出版社内容情報

母親の死を目撃した少年は、すべての行動を巻き戻し始めた。

地下室に閉じ籠もり、全ての行動をやりなおす。重度の強迫性障害に囚われた青年と彼を救おうとした精神科医。再生までの感動の実話。

内容説明

階段を後ろ向きに上がり、排泄物はすべて保存する―子供の頃、最愛の母の死を目撃してしまった青年エド・ザイン。「時が流れる先には死が待っている。時を巻き戻さなくては、愛する家族は死んでしまう」との強迫観念に囚われたエドは不潔な地下室に篭り、「時を巻き戻す儀式」を繰り返す。タイルの継ぎ目を踏むな。手の指同士をくっつけるな…。強迫性障害という病は、日常生活のすべての行為をがんじがらめに束縛する…エリート医師は、この地獄から彼を救えるのか?強迫性障害からの再生、感動の実話。

目次

時を進めてはならない
人生が停まった日
時が流れる先には「死」が
時間を巻き戻す「儀式」
ベトナム戦争のトラウマ
マイケルの戦争
地下室の牢獄
裏切りの強制入院
精神病は「弱者のたわごと」か
型破りな医者
エドとマイケル、運命の出会い
マイケルの涙
時計の針を進めよう
時がすべてを変えてくれる
マヤダとの結婚
親になる
夢の選択
夢は実現する
勝利の瞬間

著者等紹介

マーフィー,テリー[マーフィー,テリー][Murphy,Terry Weible]
ニューヨーク在住のTVプロデューサー。ミズーリ州セントルイス出身。テレピクチャーズ、CBS/Eyemark、CNBCなどの番組制作会社でエグゼクティブ・プロデューサーとして働き、25年のキャリアを積んだベテラン。強迫性障害の患者と家族をサポートする「OC財団」理事を2年間務めた。彼女の息子パトリックも強迫性障害に苛まれていたが、現在はボストンカレッジに学び、卒業後は医療倫理法を学ぶ予定である

仁木めぐみ[ニキメグミ]
翻訳家。東京都出身。跡見学園女子大学英文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

375
強迫性障害について書かれた一冊。久しぶりに読み始めると止まらない一冊にあった。幼少期のトラウマ、従軍した時のトラウマが人生にどのような影響を与え続けるのかよく分かった。そしてエドの障害を克服しようともがく所に頑張れと応援したくなるし、マヤダとの運命も感動した。まるでアンビリーバボを見てるようだった。私もマイケル先生の涙のように誰かを動かせるような仕事をしたくなった。2017/03/26

よしりん

17
娘が見つけてきた本。強迫性障害って聞いたことはあったけどこれほどまでに本人や周囲の人間を蝕んでしまう病気とは思わなかった。人間多かれ少なかれこだわりがあると思うのでそれが病的になる可能性は誰にでもあるんだろうな…。壮絶な1冊だった。2016/06/01

Tattsu Arara

3
誰にでも少しは強迫観念があるのではないか?それが極端になってしまうと本書のようになってしまうのではないだろうか。本を読みながら自分でも似たところがあるかもな~なんて考えながら読めた。2014/04/25

イクル

3
知性とユーモアで人生を開いてゆく。2009/11/06

ぬぐみ

2
重度の強迫性障害を患う、エド・ザインと、ハーバード大の医師マイケルが、強迫性障害に立ち向かうノンフィクション。専門書ではないので、これによって治療法が分かるというものではない。けれども、障害と闘う、もしくは共に暮らす、人の心情、治療者の姿について、考えさせられ心打たれるものがあった。誰もがマイケルのように患者と向き合える訳ではなしい、そうするのが正しいことだとも思わない。それでも、同じ医療従事者として響くものがあった。2017/06/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/237131
  • ご注意事項