出版社内容情報
安芸の国武田家に生まれ、同家滅亡後出家。毛利家の外交僧として活躍し、秀吉に見出され、豊臣政権の中枢にあり、関ケ原の戦いを演出した男の波乱に満ちた一生を活写。
内容説明
信長の死を予言した禅僧・安国寺恵瓊。戦国史上、唯一人大名になった僧侶の生涯。
著者等紹介
火坂雅志[ヒサカマサシ]
1956年、新潟県生まれ。早稲田大学卒業後、出版社勤務を経て88年『花月秘拳行』で作家デビュー。上杉景勝の家臣、直江兼続の生涯を描いた『天地人』が2007年第十三回中山義秀文学賞を受賞した。同作は09年のNHK大河ドラマの原作となり、現在、最も注目されている歴史小説家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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佐治駿河
41
安国寺恵瓊を題材にした物語。上巻は毛利元就が死去したあたりまでの半生となります。火坂先生らしく読みやすい作品です。小説なので仕方ありませんが恵瓊が諸国を漫遊したときにそんなに有力者たちと知り合いになることはないだろうと突っ込みたくなりました。ただし、物語としては面白く読めるので問題はありませんがね。少し気になることと言えば、この作品の感想が少なく、そして書かれている薄味の感想ばかりですね。私も淡々と読み進めてしまいそんなに心が躍るような展開が無かったことも事実です。2024/12/20
浅見ヨシヒロ
10
『うつけの采配』の恵瓊と本作の恵瓊はだいぶイメージが違うなぁ。 一体どちらの人物像が正しいのだろうか。 下巻では当然吉川広家が出てくるのだろうから、彼との絡みが今から楽しみである。2015/07/01
ハッチ
8
★★★★★西の毛利、東の織田と言われた時代、毛利に使えた安国寺恵瓊のストーリー。信長の話しはたくさん読んできたけど毛利側は初めて。火坂さんの歴史小説は読みやすいので、すっかりファンになってしまいました。下巻も楽しみ。2014/05/15
☆エンジェルよじ☆
6
僧侶恵瓊の生涯。今は毛利家の外交僧だが下巻ではどうなるのか。外交僧の立場では終わらない気がする。火坂さんの作品は他の小説では脇役のような人物を主人公にしていて興味深く読めるのがいい!2010/02/07
マサキ@灯れ松明の火
5
安国寺恵瓊…僧侶でありながら、自らの欲望の赴くままに生きた、戦国の申し子…そして下巻へ
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- 和書
- ニーチェと哲学 河出文庫