内容説明
唯一の堅気者、新人キュレーター・エディ、魅力的な赤毛の美女“ダンシング”メイベル、100キロの巨漢“ベビーベッド”ブッチ、ベビーフェイスの伊達男“キッド”バーンスタイン、滅多にしゃべらない寡黙な“セイント”モース、そして、物に触れるだけで未来の悲劇を読み取ってしまう不思議な少女フェイ。悲劇を阻止すべく、BAMの面々は事件解決に乗り出す。
著者等紹介
小路幸也[ショウジユキヤ]
1961年、北海道生まれ。札幌の広告制作会社勤務を経て、2003年『空を見上げる古い歌を口ずさむ』で第二十九回メフィスト賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まる
30
心優しい悪党たちの心温まるお話。登場人物がみんな魅力的でした。思い出話の体なので全てが終わってしまうんだというのは最初からわかっているんですが、それでも最後は寂しくなりました。もっと読んでいたかった。2018/01/25
ぽろん
23
浮世離れした小路さんお得意の小粋なストーリー。おしゃまなフェイが可愛いく、それだけにいじらしい。2017/01/28
はるこ
16
アメリカのマイナーなミュージアムの話。各階を担当してるキュレーターが超個性的。主人公も裏の顔がある。 (確か)屋上で暮らしていて、訳ありの上に芸術品等から不幸な未来を予測してしまう能力を持つ少女のために、皆がそれを阻止しようとする話。最後は壮大に散った、という感じ。 面白い所蔵物や個性的な人と楽しそうな毎日を送れると思った。日本では絶対に無理だろうけど、1920年代のアメリカ・ブロードウェイならこんなハチャメチャもありかも…。登場人物のその後が気になる。2011/03/19
kosmos
14
おしゃれなバックグラウンドミュージックが聞こえてくるような、陽気な雰囲気の話だった。翻訳物っぽい言いまわしのせいかな?触れた物から悲劇を予見してしまう少女フェイのため、悲劇を未然に防ごうと、個性豊かな博物館の学芸員たちが奔走する。フェイはともかく、新人学芸員エディの正体は予想外だったなぁ〜2016/11/07
calaf
14
<触りたい病>に罹った十歳の少女フェイ。彼女の真の姿は・・・何だか、事実に近いような部分(?)もあるけど、基本的には創作、小説。でも、日本人はあれにはなれない気がするのですが (^_^;;;2014/10/11