赤ひげの末裔たち―小説・お医者さま生態図鑑

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  • サイズ B6判/ページ数 273p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163257600
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

裏口入学、不正請求、色恋沙汰、診療ミス…。東京・北区を舞台に、あまりに生臭い医者たちの生態を赤裸々に描き出す。

著者等紹介

伊野上裕伸[イノウエヒロノブ]
昭和13(1938)年、大阪府生れ。國學院大學日本文学科卒業後、昭和50年から損害保険調査員となる。平成6年に「保険調査員 赤い血の流れの果て」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。平成8年には『火の壁』でサントリーミステリー大賞読者賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

G-dark

8
読むと病院に行きたくなくなる短編小説集。裏口入学をしたり、ニセモノの薬を作ったり、診療ミスをしたり…。人の怪我や病気を治すために医者になったのではなく、医者になるために医者になった人はこうなるんだろうなと思わせます。たとえ自分が急病になって倒れたとしてもこんな医者に診て欲しくはないはないけれど、医者の顔に「医者レベル99(ドクターX並みのスキル)」とか「医者レベル50(普通)」とか「医者レベル0(応急処置も出来ません)」とか書いてあるわけじゃないし、患者の立場から医者を選ぶことは出来ないので恐ろしいです。2018/11/23

しらたま

3
お医者さんの裏事情。なるべく行かないようにしたい。2015/06/07

ユウユウ

1
題材は面白いのに、文章などがもったいない。

toukatu

1
読むと、誠実な人なんだなあという感想がまず浮かぶ。かといって白々しさがわくわけでもなく、これはだらだら長編にせず、各話ちょうどいいボリューム。セリフも筋書きも少々時代劇的な勧善懲悪や臭さが目につくけれど、それも含めて話自体に愛嬌がありまくり。水戸黄門が墓場で苦笑してそうな感じ。この人、サントリー賞佳作という微妙な出自からして、もう少し年齢的に若ければもっとチヤホヤされたと思うのですが……。この著者の本は4冊目。取材力はさすが元保険調査員だけあって、緻密かどうかは分かりませんが、気合いたっぷり。2013/09/06

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