著者等紹介
清水義範[シミズヨシノリ]
1947年、愛知県名古屋市に生まれる。愛知教育大卒。1981年、「昭和御前試合」で文壇にデビュー。1988年、「国語入試問題必勝法」で第9回吉川英治文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Tadashi_N
19
登場人物や筋書きを拝借した作品。原文がわかると、もっと面白い。2021/10/27
わんこのしっぽ
18
源氏物語のパロディ。設定を現代に移したり、外国に移したりしています。話の流れは源氏物語に忠実ですが、『ローズバッド』だけは一捻り。ちょっとホッとしたかな。最初の源氏物語のミステリー論が面白かったかな。2013/05/11
星野
15
源氏物語へのオマージュとチャレンジ精神に溢れた短編集。どれも源氏物語が下地になっていて、現代風にアレンジしてあるものもあるので、少しかじってる程度の私でも普通に楽しめました。「ローズバッド」「かの御方の日記」が特に好き。「夕顔殺人事件」始め、全体的に面白い試みだなぁという印象。源氏物語が好きな人、興味ある人は是非。2010/11/04
igaiga
12
面白かった~。源氏物語の中では「葵」が大好きなので葵の気持ちそのものであろう本作はいい!夕顔殺人事件もつじつまが合うので驚く(笑) しかし個人的にツボだったのはフジツボーシャとピカリッペ(笑)2012/12/11
はるま
11
初読作家 「オール讀物」が初出の全8篇の短篇集 タイトルの通りに、元ネタはかの源氏物語で、現代風にアレンジして原文を思い起こさせるような物語 主人公が「光一」であったり「ピカリっぺ」って、おわかりですよね 好色男であり、まさにプレイボーイですよね 憧れますなぁ 「めぐり会い涙にむせぶ私たち なのに次会う日のいつあることか 会えない夜を重ねるよりは いっそこうして会えた夜に すべてを夢の中に閉じこめて このまま消えてしまいたく思う」〜引用 なかなかの手の込んだそれでいて、興味深く楽しく読むことが出来たなぁ2022/10/06