出版社内容情報
1億総神経症時代に示す、人間理解のための1冊!
多くの日本人は多かれ少なかれ神経症的な傾向があるという現代、本書では神経症への理解を深めることで、人間への理解を深めていく。
「どうしてこんなことで?」と思うほど、些細なことで悩み苦しんでいる人がいる。彼らは自分の悩みで頭がいっぱいで、自分が他人に迷惑をかけていることには気づかない。周囲の人を不幸に陥れながら、「辛い、辛い」といって被害者のふりをしている。「あの人がこうしてくれない、あーしてくれない」と他人に対して不満だらけの人がいる。彼らにとって、他人は自分に尽くすべき存在でしかなく、自分が誰かに何かしてあげることなど考えてもみない。
▼ここまで極端ではなくても、悲劇の主人公を気取ったり、理想の自分に固執したり、「自分だけ」が特別でないとイヤだと思ったり……、という経験はないだろうか? 現代の日本では、誰もが多かれ少なかれ神経症的な傾向をもっている。
▼あの人はなぜ自己中心的でわがままなのか、自分はなぜこんなに苦しいのか。それを解く鍵が神経症への理解を深めることである。本書は、1億総神経症時代に必読の1冊。
●第1章 心の健康は大丈夫ですか?
●第2章 非現実的な要求をする人々
●第3章 いたずらに競争を好む人々
●第4章 「愛する気持ち」のない恋愛
●第5章 神経症者のための処方箋
内容説明
あなたは自分の悩みで頭がいっぱいになっていないか?あなたの周囲には、自分のことしか考えられないわがままな人はいないだろうか?神経症的なところは誰にでもある。自分を、そして周囲の人を理解して、心の健康を取り戻そう。
目次
第1章 心の健康は大丈夫ですか?(ふれあいが心の健康を育む;生き方のバランスが崩れると心は病む ほか)
第2章 非現実的な要求をする人々(愛されることが目的になっていないか;自己中心の考えになっていないか ほか)
第3章 いたずらに競争を好む人々(よい競争・悪い競争;他人の不幸は蜜の味)
第4章 「愛する気持ち」のない恋愛(求めているのは「愛」ではなく「安心」;愛を得るための行動)
第5章 神経症者のための処方箋(常に焦っている人々;なぜ自分に満足できないのか ほか)
著者等紹介
加藤諦三[カトウタイゾウ]
1938年東京生まれ。東京大学教養学部教養学科を経て、同大学院社会学研究科を修了。1973年以来たびたびハーバード大学研究員としてアメリカ滞在。現在、早稲田大学教授、ハーバード大学ライシャウアー研究所準研究員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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