内容説明
埼玉県蓮田市で、ある朝、一家四人が忽然と姿を消した。炊きたてのごはんやみそ汁、おかずを食卓に載せたまま…。両親と娘、その祖母は、いったいどこへ消えたのか?女性ライター・五十嵐みどりは、関係者の取材をつうじて家族の闇を浮き彫りにしてゆく―。一方、戸田市内では謎の連続通り魔事件が発生していた。たまたま事件に遭遇した売れない推理作家の「僕」は、自作のモデルにするため容疑者の尾行を開始するのだが―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あっ!chan
30
痴漢に間違えらたことがきっかけで通り魔事件を追いかける僕(新人作家)と一家失踪事件を追いかけるる私(女性ルポライター)がそれぞれの目線で語るストーリ。読んでていずれはつながるとは思いつつも、関係者が次々出てくるので、いつものようにイライラ感が積もる。ラストの種明かしは、意外にもシンプルで納得はしたが、底なし沼の「黒沼」とか、ストーカー行為の描写が不気味でくらーい雰囲気を醸し出しているのだが...時々読みたくなる折原ワールド、今回も満喫しました。2025/11/24
そのぼん
29
騙されまいと思いながら読んでいましたが、やはり騙されました。ストーカー・失踪事件・殺人事件など様々な事例が交錯していくストーリー展開、面白かったです。2012/06/24
犬こ
19
一家失踪事件。現在進行中の通り魔事件との関係は。話がごちゃっとしており、結末もウムム。折原さんの作品は何年に一度か読む機会が訪れるのだけど、あまり当たらないな。2015/03/15
ヒロくま
18
暑さにやられてなかなか読み進まず、途中で登場人物がごっちゃになって読み返す事になってしまたけど、かえって、ああ、そう言う事か~と納得出来た。他のシリーズも探して読んでみたい。2014/08/05
藤枝梅安
13
まずまずおもしろい小説なのだが、 2人の人間の視点からの記述や述懐が交互に構成されやや難解。 一人は「五十嵐みどり」というフリーライター。 20ページには「隆太郎は中学校の教師をしていたが、」という記述があり、 34ページには「隆太郎は・・・、高校の社会科の教員をやっている。」と書いてある。 トリックなのかもしれないと思いながら読み進めたがトリックでもないらしい。 単なる作者のミスなのか? でもこんなのを見逃す編集者がいるとは思えないし・・・。 謎だ。小説の中味以上に謎だ。2009/12/29
-
- 和書
- 学力を育てる 岩波新書




