ドラママチ

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  • サイズ B6判/ページ数 265p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163249704
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

男に愛される女と愛されない女の違いはなんだろう?
いつも何かを「待つ」女たちの心の情景を描いた直木賞受賞後、待望の最新短編集!

コドモマチ、ヤルキマチ、ワタシマチ、ツウカマチ、ワカレマチ……。“街”と“待ち”。妊娠を待つ、プロポーズを待つ、恋人を待つ、夫を待つ。中央線沿線の街を舞台に、人生の岐路に立たされたヒロインたちのさまざまな心の動きが色濃く描かれています。

内容説明

妊娠、恋愛、プロポーズ…女はいつも何かを待っている。中央線沿線の「マチ」を舞台に、小さな変化を「待つ」ヒロインたちの8つの物語。

著者等紹介

角田光代[カクタミツヨ]
1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。90年『幸福な遊戯』で海燕新人文学賞、96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、98年『ぼくはきみのおにいさん』で坪田譲治文学賞、99年『キッドナップ・ツアー』で産経児童出版文化賞フジテレビ賞、2000年、同作で路傍の石文学賞、03年『空中庭園』で婦人公論文芸賞、05年『対岸の彼女』で第132回直木賞、06年『ロック母』で川端康成文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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takaC

73
読んだけど消化待ち。でも、いくら待ってもオレにはきっと消化できない。(子供待ち/やる気待ち/私待ち/通過待ち/ゴール待ち/ドラマ待ち/別れ待ち/昇華待ち)2014/04/25

taiko

52
いろいろなことを待っている30代の女性達の短編集。…前半の4つは、少し痛々しい女性が主人公。終わりもすっきりしないままではあったけど、その余韻を楽しみました。後半4つは、ちょっとグッとくる話。表題作のドラママチが良かったです。軽度のアルツハイマーを患った義母との話ワカレマチ、離れて暮らす義母と会った帰りに読んだので、切なくなりました。どのストーリーも、男性陣が煮え切らない感じ。ハッキリしなさい!と喝を入れたくなります。自分を振り返り、私は幸せなんだろうなと今しみじみしています。2016/07/21

あつひめ

43
町と待ち…角田さん、次から次へと切り札を取り出してくる。20代の頃見えていた景色とは30代40代ではまったく違うものになるのは、過去を美しく美化してしまったり、未来に限りない夢をおっかぶせたりするからかもしれない。すべてが自分が悪いわけでも相手が悪いわけでもない。ただ、はずみで歯車がずれてしまう。それを受け入れるための〇〇待ち。待ち時間を経験する者が訪れたくなる喫茶店。去る者は追わず、来るものは拒まず的な喫茶店がとっても居心地がよさそう。人生は町と待ちでできているのかもしれない。2011/08/12

Heart

38
角田光代さん13作目。(’-’*)♪色々な“マチ”を待っている女性達の8編のお話し。『コドモマチ』『ゴールマチ』『ドラママチ』が印象に。ドラママチのラストの終わり方がまさしくドラマみたいでとっても素敵だった。(*´ー`*)私も女だけど、女心って本当に難しいと思う。でもそれが面白いんだけど。元気が出る一冊でした。でも表紙の女性が悲しい印象に見えるのは私だけかな?2015/10/17

MINA

36
著者の描く女性ってすごく等身大で共感できる。もしかしたら彼女たちは全て私だったのかもしれないと思える程に。漫画やテレビ、映画みたいに分かり易いドラマなんて日常にはまるで無いし、ましてや我が身に起こる筈もない。けれど、それでも。顔を上げて前を向いて今日や明日やってこう、と勇気づけられたような気がした。<ワタシマチ><ゴールマチ><ドラママチ><ワカレマチ><ショウカマチ>のラストが好き。思い描いていた自分とは程遠いけれど日々と折り合いつけながら、まだまだ色々諦めきれずに進み続ける女たちってたくましくて素敵。2015/08/25

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