出版社内容情報
私たち、狼少年ごっこをしてみない?お互いに一つずつ嘘をつくのよ・・・。理想的なカップルが、不思議な緊張感に陥ってしまうとき。
著者等紹介
吉田修一[ヨシダシュウイチ]
1968年、長崎県生まれ。法政大学経営学部卒業。1997年、「最後の息子」で文学界新人賞を受賞。2002年、「パレード」で山本周五郎賞、「パーク・ライフ」で芥川賞を受ける
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
❁かな❁
148
吉田修一さんのデビュー作『最後の息子』の主人公のその後の連作短篇集*吉田さんの作品を読むのは5作目。かなり昔に『最後の息子』読みましたが閻魔ちゃんがインパクトあったのでよく覚えてました。淡々と大人の雰囲気で日常を描かれている。閻魔ちゃんとの再会の「春、バーニーズで」は懐かしく「夫婦の悪戯」で少しドキッとしたり、「パーキングエリア」での筒井の気持ちもわかるところもあり、奥さんの対応も素敵だなぁと思いました。「楽園」のみ連作ではないお話。切ないですが良かったです*全体に流れる静かな雰囲気が心地よい大人の作品。2017/07/30
momogaga
52
「パーク・ライフ」を読んだ直後にこの本を読みました。両作品にはよく知っている場所が描かれてあり、リアルな情景を浮かべながら読むことが出来ました。 今回気になったのは親子関係の描かれ方です。さっそく、作者の「最後の息子」を読みたい本に登録しました。2021/02/21
ぶんこ
47
「最後の息子」を読んでますが、それでもよく解りませんでした。 特に最後の「楽園」の(僕)は筒井さんでしょうか? まったく別の話なのでしょうか? 筒井さんの言動が理解出来ず、男の人には理解出来るのでしょうか? 吉田さんらしい読み易い文章なので、すいすい読み進めたのですが、内容を理解する事は難しかったです。2015/09/19
クリママ
43
表題から「ティファニーで…」を連想し、オシャレな雰囲気を期待していたが、バーニーズはニューヨークではなく新宿店、そのうえ、以前同棲していたオカマのおじさんと出会ってしまうなんて… 妻がいて、実の子のように思う妻の連れ子がいて、気遣いを寄せる妻の母親がいて、現実感の斜め上を行くような結婚生活の中でも、突如逃避したくなり、それが大きな包容力で許されたり… そんな結婚に至る経緯を想像することは難しいが、なんだか魅力的、かつ、やはりオシャレだった。4編の連作短編+1編。+1編の意味は分からなかったけど。2025/01/21
ようこ
32
誰かに教えてもらったお気に入りの作家。気づいたら私の大好きな作家になっていた。 吉田修一のクセがたまらない。2016/10/08
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- 和書
- 君は誰と生きるか