内容説明
彼は二百五十年前のカストラートの生れ変りなのか?あの男が放つ妖しい魔力が、私を翻弄し、狂わせてゆく。時も性も超越した官能を描く傑作長篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
読書実践家
4
イタリアを舞台にした官能小説。イタリア人の恋愛に情熱を感じた。2015/12/07
星落秋風五丈原
3
舞台はイタリア、ナポリ。日本人の元ピアニスト、ミチコ・カラファを訪ねた教え子の恵美子は風に死体の匂いの混じる魔都ナポリでミチコの親戚、ドニ鈴木に出会う。ドニには、250年前18世紀のナポリで生まれて、教会に捨てられ去勢されたカストラートになったという前世の記憶があった。2005/11/18
kamedon
0
ドニ鈴木の中性的な魅力でぐいぐい読む(笑) もうちょっと話の肉付けがあったらなー。 ナポリの描写は興味深かった。2016/11/27
けえこ
0
恵美子がドニ鈴木に一体何をしたというのか…。 作品内容より血管標本が興味深くて。2015/08/23