内容説明
キャバクラのボーイ、タクトは新人キャストの花梨が不思議な力を持つのを知り、気にかける。そんな時、人気ナンバーワンのエリカが殺された。新感覚ミステリーの傑作!第20回サントリーミステリー大賞受賞作。
著者等紹介
中野順一[ナカノジュンイチ]
1967年静岡県浜松市生まれ。早稲田大学教育学部卒業。現在、中央法規出版勤務
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そのぼん
29
キャバクラのボーイの青年の目線で進むミステリーでした。途中不思議な能力を持つ女性が出てきたりして、どう物語が進むのか、予想できませんでした。2013/03/16
Yuki
10
途中まで、物語の動きが少ないなぁと思っていましたが、終盤大きく動いて一気に読みました。花梨の超能力の設定が、もう少し話の中に生かされて欲しかったなぁと思います。ラストはきれいにまとまっていて、読後感は良かったです。2015/07/03
zanta
10
シリーズものなんだろうな。ピアノを媒介とした話ー続編なのか前段なのか不明だが読んでみたい。前半がスピード感があって面白かった。2014/12/24
daubentonia
10
新人賞受賞作品らしく、荒削りな部分もありましたが、楽しく読めました。ドラッグ・キャバクラ・ストーカー・中国マフィア…。扱っている題材はヘビーなのに、あまり重さを感じさせない書き方と、展開のスピーディーさが良かったです。どうやら、続編も出ている様なので、主人公タクトのその後も見届けようと思いました。2012/12/08
こまったまこ
6
キャバクラが舞台のお話は初めてだったので興味深かったです。行く機会は一生ないと思うので単純に面白かったです。主人公タクトがピアニストを目指していた過去が気になります。中国マフィアと渡り合った割にはあっさり解決してしまって、呆気ないと思いましたが残酷なのは嫌いなのであの程度で済んでよかったです。主人公がグレーゾーンな人なので勧善懲悪ですっきりという終わり方ではなかったですが、明るい方向に足を一歩踏み出したラストシーンは良かったです。2013/10/07