内容説明
山間の雪の宿に篭ったふたり。「別れ」のための四日間。恋情と性愛の極み。艶やかに奏でられる「恋愛宇宙」。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わか☆
18
未読のまま実家に置きっぱなしにしていた本。大人の恋愛が描かれている。裸婦モデルの結子(40代)と既婚者の正臣(30代)と画家の堂島(初老)の3人が織りなす物語。 京都を舞台にしていてロマンチックだった。恋愛というより、人生や老い方について考えさせられた。40代の結子と、正臣の盲目の妻の妊娠という若々しさの対比が印象的だった。少しだけバブルを感じた。2023/07/20
星落秋風五丈原
18
オール読物連載中読了。日本画家の専属裸婦モデルを務める結子は目の不自由な妻を持つ8才年下のピアニスト・正臣に惹かれ、つきあい始める。しかし彼女が断腸の思いで選んだのは正臣との別れ。2人は最後の思い出に4日間の京都旅行に出発する。時には切な気に時には情熱的に愛しあう2人の行き着く先は。2003/02/01
まるこ
5
少し前に読んだ、小池真理子さんの 恋 がとっても良かったので、かなり期待して読みました。別れる前提で四日間の旅行をするという、恋愛小説になかなか無い設定で、そこは楽しめたけど、やっぱり救いのない終わり方になってしまうのは残念。私も正臣のように、まだまだ人生のパズルのピースは嵌ってなくて、未知な部分が多いけど、老いていくにつれて、パズルを嵌めるべき場所にいつ嵌めるかという日々になってしまうという比喩はなかなかのものです。織江さんが全盲であることが、結子と正臣が普通のカップルに感じられる所以なのかな。2013/10/20
ひらはら
4
旅館に泊まりたくなった。結構重い話だけど、後味悪くは無い。この話の中では織江さんと礼子さんが好き、強い女性憧れる。2017/04/09
navi
4
恋に落ちてみたくなりました。2016/01/29