内容説明
怖いやら、可笑しいやら、切ないやら、美しいやら。シッタカブッタ・コイズミ、37篇の新世界。絵本『シュークリーム』の原作収録。
著者等紹介
小泉吉宏[コイズミヨシヒロ]
1953年、浜松市生まれ。99年「ブッタとシッタカブッタ3・なあんでもないよ」(メディアファクトリー)で文芸春秋漫画賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Y2K☮
31
図書館で不要となった本を頂いてきた。著者初読み。この種の気の利いたミステリアス系ショートショート(或いは掌編)を見たり読んだりする事で創作意欲を駆り立てられる現象を何と呼べばいい? ヒッチコック劇場、カフカ、サキ、世にも奇妙な物語など。芥川龍之介もここへ含めていいかもしれない。「洗脳石鹸」や「シュークリーム」「フィルムの少女」辺りはドラマで見たい。プラス日本人ならではの素材を上手く使う事で、他の先駆者にはない後味の悪さや余韻を醸し出している。一番好きなのは最後の話。これで締めるのはずるいな。又読んじゃう。2018/06/26
S.Mori
29
傑作短編集。私のように星新一のショートショートが好きな方だったら、楽しめると思います。アイディアが凄いです。例えば「桃太郎たち」では、うんざりするぐらい川を桃太郎が流れてきます。アイディアが一番好きなのは、「シュークリーム」。シュークリームがしゃべりだし、雌のシュークリームと結婚して子供が生まれて……。最後の物語も傑作。お互いに好き合っている男女の切ない物語です。童話的なブランコが効果的に使われています。切なさで胸が締めつけられるラストが見事。2020/09/09
星落秋風五丈原
8
2002年4月1日、朝起きると一篇の掌篇小説が頭の中に入っていた…。怖いやら、可笑しいやら、切ないやら、美しいやら。シッタカブッタ・コイズミ、37篇の新世界。絵本「シュークリーム」の原作収録。 2004/01/16
夏児-kaji-
2
小学生の頃に読んでいた「ブッタとシッタカブッタ」の著者さんだと後に知り、懐かしくて読んでみた。雰囲気の違うショートショートがいっぱい。さらさらっと読めてよかったのですが、何編かよくわからないものもあったり、短すぎてどんな話だったか覚えてなかったり・・・。合わせ鏡の話の怖さにドキッとさせられ、シュークリームのシューちゃんがなんだか可愛らしかったのが印象に残っています。2016/01/31
ドドイツ
1
1日に2〜3話づつ、2ヶ月がかりで読みましたが、覚えてない話だらけ。また、最初から読もうと思います。2015/07/16