内容説明
「お守りをやるよ。カリユシ(幸多き)で行っておいで」ライバルに見守られながら、井戸に飛び込むシングルマザーの津奈美。光と闇が逆転する「陰」の世界で、七つの「願い」を集めなければ息子の裕司は戻ってこない。夏至の日、星見石の上で何が起きるのか。涙なしには読めない衝撃のラストシーン。新境地を拓く著者渾身の最新長篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
daubentonia
10
母親の無償の愛!呪いを解くために頑張る津奈美の姿が逞しくて、応援しながら読んでいました。呪いをかけた産婆のおばぁのふざけ具合など、シュールに面白い場面もたくさんあります。予想していなかった、そんなぁ…な最後。母親の子供に対する愛情を想い、何度かウルッとしました。子供の為なら他人の夢でも奪うという母親の強さ、男性はなかなか真似できないだろうな。自分に掛けられていた願いは何だったのか、親に聞いてみたくなりました。裕司には、ギュッと抱き締めてくれた津奈美の温もりを忘れずに生きていって欲しいです。2013/03/01
琵音
1
母の強い愛!そして人智を超えた存在がおばぁ!!沖縄を舞台にはちゃめちゃな登場人物とストーリー展開なのに、妙に現実味を感じるのは何故だろう。2014/12/02
Yoshim!nt
1
母は強し。もっと大きなスケールで描けそうな謎なのに、コンパクトにまとまっててちょっと物足りないかも。2009/08/14
soundsea
1
おもしろかったー。母親はすごい。レキオスよりこっちのがすきかも2009/04/25
ミリ
1
☆3つ 母親の愛はすごいの話2009/03/04
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- 和書
- 今日もマンガを読んでいる