内容説明
警察でも裁判所でも、そして刑務所でも、自分の身元を一切明かさぬ謎の男。そして2家族6名を一夜にして殺害した凶悪殺人事件の真犯人は?巧緻を極める折原ミステリの最高峰。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒロくま
16
沈黙者の徹底ぶりには多少辟易したけど、惨殺事件の犯人が誰か気になり、どんどん読みました。似通った家族構成が鍵だったかな、読み終わって(なる程!)と、思いました。2014/07/26
ペトロトキシン
12
今回の作品は意外性に乏しく、騙された感は低い。沈黙者の沈黙し続けた動機があまりにも陳腐。読者に期待させた沈黙の動機があれでは、ガッカリだし現実味に欠けると思う。読みやすかったので、飽きる事なく最後まで読める作品ではあるのですが。2010/09/01
伊織
9
前回の『失踪者』よりも登場人物の把握も出来て読みやすかった。沈黙者と弁護士のやりとりの際の一言である程度正体の目星がついたせいで、正体がわかった時の驚きは大きくなかったが、それでも真犯人がわかった時は「そうきましたか!」と感服。著者が叙述に対してフェアに取り組んではるので読みごたえがあると思います!2009/12/05
ちょん
7
最後の最後までわからなかった。すっかり騙されてしまいました。とても読みやすく面白かった。2011/08/17
☆エンジェルよじ☆
7
初めに読んだ『逃亡者』ほどの驚きはなく、文体のためか、淡々と進められていったという印象。時間経過があり、慎重に読み進めなければならない事にかわりはないが・・2件の殺人事件のつながりには「ホッ~そうだったんだ」と。彼はずっと『沈黙者』だったんですね。まさにピッタリのタイトル。2010/07/17