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ロシア黙示録

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  • サイズ B6判/ページ数 386p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163202501
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

’60年代モスクワ。ソ連高官の裏金づくり・亡命に巻き込まれた日本人商社マンの逮捕。’91年横浜。ゴルバチョフ大統領夫人暗殺未遂事件。―そして21世紀初頭。東西冷戦下で芽吹いた“邪悪な種子”は地下茎を着々と伸ばしていた…。歴史の荒波に翻弄されつつも懸命に生き抜こうとする男に待ちうける運命―社会派ミステリの傑作。

著者等紹介

熊谷独[クマガイヒトリ]
1936年、広島県尾道市生まれ。63年、東京外国語大学ロシア語科卒業後、貿易商社に勤務。モスクワ駐在十年をはじめ、二十二年にわたり旧共産圏貿易の実務に従事。「最後の逃亡者」(文春文庫)にて第十一回サントリーミステリー大賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Koike Katsuya

2
実体験に基づいたソ連の出鱈目な社会運営のエピソードは興味深い。人工的すぎる国家運営はこうなってしまうのか。日本のすばらしさに日本人が分かっていない、とロシア人が言っているが、俺はその代表的な日本人。2013/07/11

Mitsuo Seki

1
旧ソビエトでスパイ容疑を掛けられていく商社マンの話。社会主義時代の旧ソビエト、何かと手続きに煩い人たち、まかり通る袖の下、苦労する日本商社マン、古い時代のソビエトってこんな社会だったのかと。そして、話は過去から現代に戻り、果たしてスパイになった原因はソビエトだけ? 意外に途中からは話にのめり込んでぞくぞくしながら読み進められた。派手なドンパチはないけど、それだけに映像が想像できる。これは筆者の力なのかも。読んでおいて損はない一冊。 2014/10/15

ばな

0
さすが元駐在員が書いただけあって生々しい。当時の在ソ駐在員の様子はとても興味深いものがある。ただ、今更殺すかなーと、ラストシーンにはちょっと”?”。話をこうやって締めたいという気持ちはわかりますが。

だっち

0
★★⭐︎⭐︎⭐︎中々知らない世界でした。2021/09/06

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