内容説明
捜査一課特殊班を翻弄する毒ガス事件が発生。現場で発見された白骨死体は、五十年の時を超え、過去のクーデター計画へと繋がっていた。―東京五輪前夜の一九六三年、国を正す使命感に燃える理系の大学生・松島は、財界の重鎮である国重に誘われ、毒ガス開発に踏み出したが…。政治家を排除しての直接民主主義は、実現できるのか?
著者等紹介
堂場瞬一[ドウバシュンイチ]
1963年生まれ。茨城県出身。青山学院大学国際政治経済学部卒業。2000年秋『8年』にて第13回小説すばる新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
茉莉花
39
現在の横浜で唐突に毒ガス事件が発生。事件現場を捜査をしていると白骨遺体が見つかる。さらには、毒ガスを持っていると言う通報が入る。┈┈┈東京五輪前夜1963年、国を正す使命感に燃える理系の大学生・松島は、財界の重鎮である国重に誘われ、毒ガス開発に踏み出し、成功させる。自信をつけた松島や仲間の小森はクーデターを今すぐに起こすべきだと国重に進言するが…。国重は公安部所属の工藤などを味方につけ、慎重に時期を見ていた。今だと思う松島と、今ではないと考える国重。仲間割れが起きた今、クーデターを成功へ導けるのか?2021/10/17
Walhalla
30
議会制民主政治から直接民主制へ。そのクーデター計画が50年の時を経て2部構成で描かれています。手段の是非はありますが、もっと政治に関心を持つというのは大切ですね。 下巻に続きます。2019/12/10
Junichi Yamaguchi
26
『七の会』… 激動の時代背景に少し心を動かされた。 新鮮に感じる堂場さんに期待して(下)へ、2016/11/17
Syo
25
そっか、堂場瞬一か。 東野圭吾の作品で 読んでいないのは ないと思っていたのに…。 と考えてたんだけど。 ちょいと重いよなぁ。 さて、どうなるか。 クーデター。2016/12/01
ねなにょ
22
序章から、刑事モノのミステリーを期待していたのだけれど、いきなり60年代へ飛んでいき、なんだか不穏な空気が…。下巻は、まだ予約中なので、内容を忘れないようにしなければ。2018/06/26
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