出版社内容情報
殺人の時効まで修道院に身を隠すつもりの朧だが、修道女が自分の子供を宿したことを知らされる。芥川賞『ゲルマニウムの夜』続編
内容説明
朧、君は神になるつもりなのか―。殺人を犯し、育った修道院に身を隠す青年・朧。やがては新興宗教の教祖となり、自らの王国を目指す男の萌芽期を描く「ブエナ・ビスタ」「刈生の春」二篇を収録。花村万月が紡ぎ出す「神と人間」をめぐる壮大な叙事詩、畢生の大長篇いよいよ刊行開始。芥川賞受賞作『ゲルマニウムの夜』続編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
愛奈 穂佳(あいだ ほのか)
7
【『読書メーター』を知るまでに読んだ本の記録】 通算:#14042002/10/31
ぴよ
2
萬月先生の容赦の無さに、くじけそう。人間という生き物は、自分達で作った神という存在を時に否定し、時に捌け口にし、糾弾し、その一方で縋り。みんなの気まぐれに振り回されて神様もさぞ戸惑っておられる事と思います。内容はまあ、相変わらず暴力とセックスと宗教と、あと農作業。そして爽やかさの欠片もない春が来た。2010/08/18
かつりん
1
なんというか、凄まじい世界…。 続編を読むか悩むなぁ。2018/06/20
愛奈 穂佳(あいだ ほのか)
1
【『読書メーター』を知るまでに読んだ本の記録】 通算:#12502001/01/31
風鈴
1
主人公の暴力、身勝手、宗教、哲学、混沌としながら腹立たしく悪寒を感じながらも惹き付けられ読んだ。疲れた。2016/07/23