濁世(じょくせ)

濁世(じょくせ)

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  • サイズ B6判/ページ数 257p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163186306
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

路上に起臥し身は無一物。やがて塵芥に帰するさだめの男と女。悪罵怨嗟諦念いりまじる鮮烈な語り。これぞ我らの時代の曼陀羅絵

内容説明

沙蚕を採ってその日をくらす初老の男。簡易宿泊所を転転、「カギ」と呼ばれる盗ッ人。伴侶の骨壷を抱き、矜恃すてぬ宿なし男。…東京原人、みずから絶滅種とおもいさだめたひとびとの叫びと囁き、悲惨とも滑稽ともつかぬ人間絵図わ、かつて試みられなかった伝法野卑な語り口でえがきだす異色作三篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

村山トカレフ

1
再読。大塚銀悦はとてもいい。すごく好きだ。「濁世」「久遠」「壺中の獄」の3編。正直どの編も鈍色の空の下で土色の人生が繰り広げられる似たり寄ったりの話なのだが、なんといふか一言で叙せば凄まじい、のである。まさに字毒にヤラれてしまふ。諦念と諦観の向こう側に憤怒と慈愛が透けてみえ、それらが混然一体となって容赦なく文字として起ち現る。それは字毒であって字薬にもなりうる両刃。いいなあ、大塚銀悦。── この世は写し絵で実体なぞない。だからなにをしてもいいし、またなにもしなくともいい、か。至極納得。おのが足と頭で動け。2022/07/15

村山トカレフ

1
読了日はテキトー。これまた渋い作家といふか、どマイナー(失礼)なところを我ながら突いたと思ふ。結論から記すと、とてもいい。スんバラシイ。生存する限りどうでも振り切れない「まざまざとしたもの」や「どうしようもないもの」がそこかしこに、蛇口を全開にしてその蛇口を取り払ったテイで溢れている。溢れ切るまで、即ち、死するまでそれは止まらないのだ。大塚銀悦いいじゃん。年代的に、そして何よりも文体的にコレ、先生読んだんじゃあねーか? 否、淸造よりも銀悦に影響受けてねーか? ってくらい似通っているところが散見。再読必須。2021/01/15

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