出版社内容情報
将軍様ご寵愛の鷹が殺された。詰め腹を切らされる鷹匠を救うため辰親分が立ち上がる。表題作ほか人情を細やかに描く連作短篇集。
内容説明
将軍様の鷹が殺された。ご公儀の威光を笠にきた鷹匠に対する庶民の恨みと思いきや…。神田の辰親分、42歳。円熟の十手さばき。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
17
川崎大師へ厄落としに出かけた辰一家だったが、将軍が寵愛する“お鷹様”を連れた鷹匠役人の一行と出会い、その傍若無人な振る舞いに辟易する。ところが、その“お鷹様”が何者かに殺されてしまい、辰が下手人を探す羽目に。神田千両町の宝引の辰親分は、一家で川崎大師へお参りに行った。その途中の川崎の宿で、鮎釣りの少年と出会う…。確信犯には鬼のように厳しいけれど,過失犯に対しては仏のようにやさしいのは,捕物帖においてしばしば見かける岡っ引きのキャラクタ造形。辰のとぼけたそれでいて粋な応答。2005/01/17
tubaki
2
辰親分の事件の落としどころが粋で気持ち良い。2014/12/13
あちこ
2
わたし用に借りた本。男女の情の恐ろしいまでの深さ。そうかと思うと辰さんらしい清々しい計らいもあって。辰シリーズも残りわずか。ここまで一気に読んだねえ。2013/02/05
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