出版社内容情報
友人に頼まれて復讐する事になった「オレ」と手下の帆一との珍道中を描く表題作に、「けものがれ、俺らの猿と」を収録する最新短篇集
内容説明
魂のなかで沸騰しているもの!わたしはなにも呪えなかった!’98年最後の話題作を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
masa
73
女の乳房に耳をあてがい心音に身を委ねるが如く、地球の素肌つまりは土の露出した地盤に寝そべり大自然に耳を澄ましてみれば、猿の鳴き声も赤子の泣き声もありとあらゆる言葉は音に戻り、木の葉や波が語り出しやがて風は歌になる。つまり“雑音”なんて種類の音はないことを野性は知っている。のだけれども、人間は野生よりAIを目指して突っ走ってるうちにそんなこと忘れ去ってしまった。弾けない譜面がプログラムされ音楽なんて呼ばれてる。はは、おもろ。憧れ、恋焦がれ、時に打ちひしがれ、それでも粋がれ、独りよがれ、逃れ逃れ、けものがれ!2019/05/02
さっとる◎
40
カフカの「城」を思い出した。不条理極まれり。おかしいのは俺じゃない世間だ!妻は留学し荒れた我が家には肉食虫が飛び交い金も仕事もない。肉食虫がくんくんしてやばいから俺は蚊帳で心頭を滅却する。ふふ、蚊帳暑いよ暑いから滅却だよよし、心頭を滅却!ってできるわけなくて一時間以上も滅却をしたり、なんやかんやでふらふらになってたどり着いた家の変な男が命がけの俳句作りをする傍ら命がけで寝るはめになり寝れるわけがなかったり、猿を腹に隠して「焼き蕎麦三丁オッケー」って頑張るはめになったり。ん?これ?何の話だったんだろうね?笑2017/10/10
桜もち 太郎
15
これこれ、これが町田康よ。この感覚に痺れてしまう。「けものがれ、俺らの猿と」は妻に逃げられ、映画の脚本を書くために、自称映画プロデューサーの男に騙されて、取材中に散々な目に合う三文文士である佐志。命に係わる取材が結局は失敗に終わるという話。「屈辱ポンチ」は友人の代わりにある男の復讐を試みる話。こちらも当然にようにことごとく失敗する。結局それだけなんだけれど、町田の手にかかると不思議なリズムを醸し出す。読み手の精神状態とカチリと合わされば純文学、そうでなければ糞小説になる不思議な物語、ああおもろ、純文だ。2026/03/31
popo
7
いやー また笑った。 町田康はやっぱ笑えるよ。 素麺を口からたらしてる少女達。 笑えるよねアンジー♪♪ あとは、バツマルさんだな。 2018/09/04
ことちん
7
やっぱり町田康面白いわ。独特の文章が病みつきになります。二編のどちらにも濃いキャラが登場し楽しませてもらいました。2016/09/27
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