出版社内容情報
高校時代の夢が忘れられず無人島で非合法ロケットを作り始めた五人は、警察にマークされる。サントリーミステリー大賞優秀作品賞
内容説明
合言葉は「火星へ!」。スーツを脱ぎ捨て、ぼくらは再び宇宙をめざす。異色の青春小説誕生。第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とも
32
★★★☆おもしろかった。プロットは単純で、特にトリッキーなところはないが、それ故に話のリアリティと知識でカバーしている、純粋に楽しめる科学小説。2015/06/13
へロム
25
火星に行く夢を持ち続けた男達の物語。技術的な話など難しい箇所もあったが、全体としては読みやすく面白かった。ブラッドベリの『火星年代記』の本のことが出てくるが読みたくなった。2012/11/10
ぶんこ
11
「この漆黒の闇のような宇宙空間のなかで唯一生命のあふれる星が地球だということを心から実感したんだ。」 ロケットに乗った氷川さんの言葉です。 この言葉に出会う前までは、自分勝手で傲慢な人達に振り回される高野さんが気の毒で、特にスクープ合戦に燃える純子さんや、教授が不愉快でした。 ロケットの事も難しくて、途中で何度も読むのを止めようかと思いました。 ロケットとミサイルの違いも、至って簡単だということ。 目からウロコでした。 大気圏から地球を見たい!2014/01/24
読み人知らず
6
面白い-!これがデビュー作だったのね。主人公がきらきらして無くていいのです。自分も入っていきやすかった。楽しかった-!2017/12/10
風花 kazahana
4
いつものササッとチョイス。この出会いはどうかな~と読みはじめたら あーこれはきびしい!と何度も挫折しかける。物理 科学?の専門用語満載!ロケット打ち上げちゃおうという話だから それはそうか。もう その辺りの説明はさらっと目で追い 人間関係に焦点を絞る作戦。ラストは私の予想が大外れの まさかー!という展開で結局楽しめました。ブラッドペリの「火星年代記」とは三度目の遭遇。なんか 火星の本にまた出会いたくなってしまう。2021/05/10