出版社内容情報
浅草六区の芝居小屋「偏奇館」で起きた踊り子連続殺人──50年の時を経て意外な真犯人の姿が浮かぶ──好評作待望の軽装版刊行!
内容説明
昭和初期の浅草六区。来るべき暗い時代の予感に抗うようにエロ・グロ・ナンセンスの徒花が咲き乱れる巷で発生した踊り子連続殺人。文芸部員として芝居小屋・偏奇館に出入りしていた「私」は、仲間と協力して殺人鬼を追い詰めるが、土壇場で逃亡される。激動の時代を経て、苦い想いを胸に五十年ぶりに再訪した浅草で、「私」の前に現れた人物が、意外な真実を語る―。構想十年、著者渾身の巨篇。