出版社内容情報
家康が着々と地盤を固める関ケ原合戦後の世の中で、武士としての己の義を通そうとする人間たちの鮮烈な生きざまを描く時代短篇集
内容説明
関ケ原の戦いの東軍勝利は、かつて意地と誇りをもって生きていた武士たちから牙を抜き、家康への絶対服従を強いた。武士の生き方をも変えんとするこの時代の過渡期に、筑後柳河、伊賀上野、越前福井、加賀金沢、長門萩、豊前中津で起こった後家騒動を通じて、己れの生きる道を激しく鮮やかに示してみせる者たちがいた―。武士としての一分を貫き通した者たちの、儚くも鮮やかな生。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
パカゲニー
3
安部龍太郎さんの1997年作品。6編の短編集。 関ヶ原以降の六藩のお家騒動などで試練に立たされた武家の立場の生き様、死に様。 今まで知識の余りなかった藩についても知ることができたとともに宮仕えの難しさを感じた。 2026/03/26
りょ
2
関ヶ原後、平和な世に向かって行く武士の世界と、それに乗りきれない武士の生き方を捨てきれない者たちの短編集。柳河、伊賀、越前、加賀、長門、中津での御家騒動から武士の生きざまを捨てきれずどう死ぬべきかを考える武士の姿が印象的。名を残した死に方ができる時代が終わろうとしている過渡期の武士達の苦悩がわかる。2019/06/30




